更新日:2023年09月29日 20:20
恋愛・結婚

シングルマザー33歳がハマる“ドケチママ活”「1日デートして1万円」ギリギリの値段交渉

限界の価格交渉

「安ければ安いほどありがたい」と語る京子さんは、初回無料の男性とデートしたことがある。普通のサラリーマンをしているという太郎(仮名・25)とだ。普段は2人の男児の世話に息つく暇もないが、月に一度ほど実家の母親に預けているので、その日に彼と会った。  新宿のカフェでお茶をしたのだが、太郎はクラスに1人はいる、人の良さそうな明るい盛り上げ役というムードの男性で、好感を持てた。おしゃれして出かけた大人の男性との時間は、お茶をするだけでも十分癒されるものだった。 「また会いたかったので、来月は一緒にテーマパークに行きたいと伝えました。『1日遊ぶのなら2万円はお手当をもらわないと』と言う彼に、それなら他を探すと値引き交渉を頑張り、1万円でデートしてもらえることになったんです」

子どもと行った場所に

ママ活 翌月、京子さんが太郎と向かったテーマパークは、ゴールデンウィークに子どもたちと行ったところだった。 「子どもは小さいから絶叫マシーンにも乗れないし、レストランでゆっくり食事を楽しむこともできなくて、すごく悔しかったんです。だから誰か大人と一緒に行き直したかった」  太郎は京子がシングルマザーだということも知らないので、普通のカップルのように2人ではしゃぎ、園内を手をつないで歩いた。絶叫マシンにもう一度乗りたいとせがむと、太郎は嫌な顔ひとつせずに、一緒に行列に並び直してくれた。 「レストランでもゆっくりコースを味わえたのはよかったですけど、入場券や食費を彼の分まで払わなくちゃならないから大出費でした
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ガチ恋はできない
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作家・脚本家・イケメン評論家。ケータイ小説を経て電子書籍やSNSなどに詳しい。マッチングアプリや出会い系サイトを20年以上ウォッチしている。著書に『美男子のお値段』(角川学芸出版)『男おいらん』(白泉社)など多数。X(旧Twitter): @micanaitoh

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