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ビッグモーター事件は「地域の販売店」にも余波。プロが教える失敗しない“中古車選び”7つのコツ

自動車メディア関係者がショックを受けたワケ

 中古車販売店の取材経験からすると、15~16年ぐらい前まではよく見られた、明らかに悪徳だと思える中古車販売業者は最近ではかなり減っているとの印象でした。昔、蔓延していたガチの悪徳業者に比べれば、はるかにマトモだと思っていたので、予想を超えた今回の報道の内容は、自動車メディア関係者にも大きなショックを与えました。  しかし、これを機に中古車販売店業界全体のサービスの質が向上することが期待できるので、これから中古車を買う人にとっては、決して悪いことではないともいえます。  今後の中古車は安心感が少し高くなることが期待できますが、ここで「中古車選びのコツ」についていくつかあげてみましょう

「中古車選びのコツ」7つ

中古車

※写真はイメージです

☆「クルマよりも店で判断する」  ↓  中古車の本当の良し悪しは、プロでも見た目や走行距離などではわからないが、店の雰囲気や店員の人柄は、誰でもある程度判断できる。誠実な店で買う中古車には間違いが少なく、アフターフォローが良い場合が多い。店員はクルマに詳しく、販売車両の詳細をしっかり把握してるかどうか? 店内や展示車両は汚れていないか? などをチェック。 ☆「走行距離や年式にはこだわらない」  ↓  走行距離はなるべく少なく、年式はなるべく新しいほうが安心感はあるが、中古車の程度の良し悪しは、必ずしも走行距離や年式に比例しないので、強くこだわらないほうが良い。前オーナーの扱いや管理が適切なら、走行距離が多めでも程度が良い場合もある。逆に、走行距離は少なく年式は新しいのに、あまり程度が良くない場合もおおいにありえる。
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走行距離や年式、価格…どれを優先させる?
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1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario

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