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「ラブホテルの舞台裏」利用客が帰ったあとの清掃員の“密かなお楽しみ”とは…――ラブホに泊まる人々トップ3

電動マッサージ機で主婦といちゃつくことも

 ラブホテルの清掃員といえば、やはり聞きたくなるのは「変わった客の話」。そういった場面に出くわした時、ペアの主婦とはどういった空気になるのだろうか。 「よく聞くような変態カップルはいなかったですけど、ティッシュをバカみたいに使っていた部屋はありました。2箱とかそういうレベルで。主婦と一緒に片付けたんですが、『こんなにいっぱい。何回したんだろうねえ』って言っていましたね。部屋の状況次第で、エロい話になることは多いです」  客室に備え付けてある電動マッサージ機(※電マ)は使った形跡がある場合、アルコールで消毒する。その際、松田さんは必ずと言っていいほど、主婦の肩にマッサージ機を当て、疲れを癒してあげていたそうだ。 「本来の使い方ですよね。『ちょっとやだ~』って恥ずかしがっていましたけど、まんざらでもない様子でしたよ。さすがにそれ以上先のことはしたことないですけどね。主婦も『これは肩をマッサージしてもらっているだけ』と自分に言い聞かせて、エッチな雰囲気を楽しんでいるように見えました」 ラブホテル

主婦と吊り橋理論で興奮

 冒頭でも述べたように、ホテル内では清掃員を目にすることはほとんどない。松田さんが働いていたホテルでは、「客と鉢合わせてはいけない」というルールがあったそうだ。 「どのラブホテルでも同じだとは思いますけど、そこはかなり気を付けるところですよ。清掃が終わって客室から出るときは、少しドアを開けて誰もいないか確認します。バックヤードにはモニターがあるので、それを見ながら廊下に客がいないか確認して客室に向かいます」  利用者である私たちが気付いていないだけで、清掃員は色んなところから客を見ているという。部屋に入る前の鼻の下を伸ばした顔も、部屋を出た後の抜け殻のような顔も全部見られているのかもしれない。 「廊下にいるときにお客さんが来てしまった場合は、近くの空いている客室に急いで逃げ込むんです。客が部屋に入っていくまで2人でじっとしているんですが、その時間はかなり興奮しますよ。吊り橋理論ってやつですか、主婦もドキドキしていたはずです」 ラブホテル

清掃員もラブホテルを楽しんでいた!?

 都心にも郊外にもラブホテルはいくらでもある。しかし、ラブホテルの清掃員という仕事は身近ではあるが、なかなかやらない仕事の1つでもある。松田さんにバイトを始めた理由を尋ねてみた。 「ただエロいことが好きなだけですよ。エロいところにいればエロい体験ができると思ったんです」  結局、お相手は「ラブホの掃除のおばちゃん」ってところは気になるが、「エロい、エロい……」と鼻息荒く語る松田さんにとっては、天職だったことは間違いなさそう。ラブホテルでは利用者はもちろんのこと、清掃員もそれなりに楽しんでいるようだ。 <取材・文/國友公司、撮影/藤田源五郎>
元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion
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