仕事

「ラブホ代わりに使う客も」ホテル経営の紆余曲折、3年半の海外放浪後の仕事ぶり

海外放浪の経験が“人生の糧”になった

海外放浪

海外を放浪していた頃の写真(※本人提供)

 昨年の秋頃まではレンタルスペースを中心にやってきたが、徐々に外国からの宿泊予約が入ってくるようになったという。その中でも利用者は台湾人がいちばん多い。 「最高10人泊まれるので、今のターゲットは大家族とかグループ。変な客は今のところいないですね」  現在は連日客が入っており、ホテル1本でも経営がまわるようになった。今後は物件を増やし、様々な試みをするようだが、最後にハルさんはこう締めた。 「この先も未曾有の災害が起きたり、未知のウイルスが蔓延したりするかもしれないし、正直なにが起こるかわからない。でも稼げるうちに稼いで、毎日頑張ろうと思います。レンタルスペースをやっていたときに比べたら精神的にかなり楽なので。  自分の海外放浪の経験が“人生の糧”になった。旅は素敵なもので、旅人をもてなす今の仕事に誇りを持っています。自分も時間をまた見つけて、旅にはどんどん出ていきたいですね」 <取材・文/嵐よういち>
旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『ウクライナに行ってきました ロシア周辺国をめぐる旅』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」
1
2
3
おすすめ記事