更新日:2023年11月13日 16:44
仕事

フレッシュネスバーガーが「作り置きをしない」理由。以前は「3時間かけてケーキを焼いていた」ことも

看板商品の味付けを変えた理由は…

——変わったこと、変えたことはありますか? 齋藤:一つは看板商品である「クラシックバーガー」シリーズの提供方法です。元々は塩コショウのみの味付けで、別添えのケチャップ&マスタードはお客様が各自お好みでつけながら食べてもらうスタイルでしたが、現在はいずれも挟んだ状態をデフォルトにしています。  というのも、コロナ禍でデリバリーやテイクアウト需要が飛躍的に伸びたことがきっかけです。ごくまれにケチャップ&マスタードの小袋の入れ忘れが起こってしまうこともありますし、そうでなくとも「味がしない」とのご意見が寄せられる場合もありました。  それらのお声を鑑みて、ケチャップ&マスタードは最初から挟むことにしたのです。苦渋の決断ではありましたが。ただ、今もオーダー時に一言いただければ抜いてご提供しています。私と同じ“ナシ派”の皆様もどうかご安心ください(笑)!

以前は3時間かけてケーキを焼いていた

——ブランディングのさじ加減は難しそうです。 齋藤:攻め過ぎず丸め過ぎず……の微調整は欠かせないですね。私が現場に立っていた頃は、「バナナケーキ」も店舗でイチから焼いていて、3時間もかかっていました(笑)。バナナケーキは現在、流石に工場で作っていますが、「手作り」を大切にするのは今も絶対ですね。 ——「手作り」は、おいしさ以外にもメリットがあるのでしょうか? 齋藤:私自身の経験談ですが、難しくても大変でも、自分の手で作りあげることで「どうぞ、召しあがれ」という気持ちが湧いてくるのです。そうして育まれるプライドが、仕事の楽しさや充実感にも繋がり、ひいてはスタッフの定着にも繋がっているのではないかと考えています。
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商品開発は少数精鋭。なぜ?
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コンビニで買えるビール類はほぼ全制覇しています。本は紙派。さらに調味料と服とスペースエイジ系のインテリアを収集しているため、収納不足に陥りがちです。好きな検索ワードは「備忘録」
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