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“日本一接客態度が悪いレストラン”に連日行列ができるワケ。SNSの炎上は「狙い通り」、緻密すぎる戦略

向かい風が、追い風に変わった

竹原大樹_エッジな人々 竹原大樹_エッジな人々――かなり際どいやり方ですがアンチなどはいませんか? 竹原:オープン当初はかなりいましたね。「飲食店として許さないから潰してやる!」みたいな電話が止まらない。本当に知らない番号からの着信が多すぎて一度「お前、二度とかけてくるな、死ね!」って反論して切ったら相手がクライアントだったこともありました(笑)。 ――アンチの攻撃で精神的ダメージはなかったんでしょうか。 竹原:いえ、ダルいだけですね。でも、お店の認知度が上がってきたおかげか、最近では「この店、最初はすごく怖いと思ったけど……今では毎日YouTube観てる」とか好意的なコメントが増えてきた。アンチが逆転してファンになるという現象は、自分でも予期していなかったので面白いです。 ――向かい風が、追い風に変わったわけですね。 竹原:もともと好感度ゼロだったので、笑顔で「ありがとう!」と言うだけで優しい人として受け取ってもらえる。ギャップ萌えです。この間、バーレスク東京に行って知り合いのホストたちと大騒ぎした様子を盗撮され、ネットに晒されたんです。アンチがくるかな?と思ったらコメントが「かわいい!」「楽しそう!」など、おおむね好意的。普通の有名レストランのオーナー、例えば「sio」の鳥羽さんがそんなの流出したら絶対に炎上しますよね(笑)。僕は悪いことをすれば無風、いいことをすれば追い風、いろんな意味でプラスの状態です。 ――人気の確変状態に突入したわけですね。 竹原:好感度は低ければ低いほどいい。今の僕なら多目的トイレで性行為したとしても笑われるだけで済みます(笑)。
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