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「新札が出るとパチンコ屋が潰れる」業界の裏事情。24年は大量閉店ラッシュか

パチンコ業界は大損を喰らっても大丈夫……なのか?

パチンコ

写真はイメージです

 中古で売却するにも数週間で価値は10分の1以下。それだけ大損を喰らっても大丈夫なんだから、新札対応くらいは平気に見えます。  でもその損失はじわじわとホールの体力を削ぎ、倒産が大きく報じられたガイアの場合でも新台の積極的導入がその要因になったと報じられています。  また、安価で入手できる中古機で入れ替えして新台経費を数十万円程度で収めているような弱小ホールにとっては、直接お金を生まないビルバリ交換のために数百万円なんていうお金はそうそう簡単に用意できるものではありません。

2024年7月は紙幣識別装置の交換ができず倒産ラッシュか

 そんなホールに「新札が出たらどうするんですか?」と質問したら、「ビルバリの交換がいつできるのか分からないから、それまでは新札(渋沢栄一)を店員が旧札(福沢諭吉)に手作業で両替して対応する予定」とのこと。そんなホールは稼働も推して知るべしですから、それでいいかもですけど、当面はビルバリの交換予算を稼ぐことが営業の目的になってしまいます。それならこれをきっかけに事業の継続を断念してもおかしくありませんよね。  先日、日本銀行から正式に新札の発行日が2024年7月3日と発表されましたが、それ以降に、もうちょっと頑張ったとして盆営業で抜きまくってから休廃業しようと考えるホールは少なくはないはず。ここ数年で全国のホール軒数は大きく数を減らしていますが、この新札発行でついに5千軒台になってもおかしくはないでしょう
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突然、景品の金額が変更されることも…
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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