お金

「新札が出るとパチンコ屋が潰れる」業界の裏事情。24年は大量閉店ラッシュか

金価格上昇でさまざまな問題が噴出

パチンコ

TUCは1g金景品の取り扱いが停止されることになった

 お金の話繋がりで、ここからは都内のホールで用いられている換金用景品、いわゆる特殊景品の話を少々。都内のホールではさまざまな経緯を経て、特殊景品には市場流通性が高いとされる金景品が用いられています。そして金価格の上昇の都度、金景品の価格も見直され、それにともなって予想だにしなかった問題も表面化しています。  例えば金価格が想定以上に高騰したため、金景品を交換所に持ち込むよりも質屋や金券ショップなどに持ち込んだほうが得をするなど、換金所以外の別の場所で換金が行われるようになったことです。法的に1グラムの金景品は交換所では最大でも9000円でしか買い取れないという縛りがありますが、金相場はその上をいきます。  市場での金価格は1グラム1万円以上ですから、手間を考えても別の場所で換金する人が出てくるのも当然。なかには交換所の前で待ち伏せして金景品を買い取るグループもあったりするようで、交換所側も対策を行っていたとしても世界的に金価格が上昇している以上はどうしようもありません。

景品の金額が変更されることも

 業界としても指をくわえているわけではなく、対策を講じ始めました。まずは1グラム景品の取り扱いが停止されることに(※まだ流通している店舗もあるようです)。さらに1000円に対応していた0.1グラム景品が、12月になっていきなり倍の2000円に変更されました。  先日、たまたま変更された日にいつものホールで遊んでいて、いつもどおり余り玉が出ないようにパーソナルシステムで玉数を調整してカウンターにカードを出したら、いつもとは違って千円分の余り玉が……。交換率でも変更されたのかなと納得できないまま余り玉で交換した大量のお菓子を持ちつつ交換所に行ったら、0.1グラム=2000円となっていてなるほどそういうことねと(苦笑)。
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2024年春には銀景品が登場?
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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