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優秀な新入社員がいきなり行方不明に…女性上司との間にあった“まさかのトラブル”に仰天

サーバールームの中から女性の怒声が…

 そんなある日、社内のサーバー室の前を通りかかった宮内さんは、中から女性の叱責するような声を耳にします。半開きの扉から中をのぞくと、そこには柿原くんが頭を何度も下げている姿がありました。 「最近、どうしたのよ?ほんとおかしくない?いきなりLINEで呼び出したりして。あのLINEは、業務アカウントよ、仕事以外の用事で使わないで。それに、私、既婚よ。子供だっているの!幼稚園を今年卒業するのよ」と、興奮気味な中村さん。  その日の夜、宮内さんは残業していた中村さんに、思い切って日中の出来事を尋ねたといいます。中村さんは少しためらいながらも「いきなりLINEでサーバー室へ呼び出され、告白されたんです。びっくりです」と答えたのでした。  いかにも恋愛経験が少なそうだった柿原くん、すっかり舞い上がってしまったのでしょうか。

退職代行サービスからの突然の連絡

 人事部として看過できない宮内さんは、後日柿原くんを会議室に呼び出して、一連の行動について問いただしました。 「柿原くんいわく、インターンシップで中村さんに一目ぼれしてしまったと。日増しに膨らむ経験したことのない恋心が苦しくてしかたなく、入社後、毎日中村さんを見るたびに深まる気持ちを抑えることができなかったそうです」  中村さんの叱責で目が覚めて「心機一転頑張ります」と言ったものの、またたく間にこの噂はオフィス中を駆け巡り、柿原くんは出社できなくなってしまいました。  しばらくして宮内さんの元に、退職代行業者から、柿原くんの退職に関する電話が入りました。驚いた宮内さんは、中村さんとともに柿原くんの自宅を訪問したところ、すでに転居し、空き室になっていたそうです。 逃げる男性「その後、実家にも電話をかけたんですが、柿原くんは戻っていないとのことでした。純情な性格の彼だからこそ、ちょっと心配になってきました」  消息は分からずじまいですが、どこかで心機一転、元気にやっていることを祈るばかりです。 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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