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『沈黙の艦隊』で報道キャスターを演じる上戸彩「ネットニュースはついコメントまで読み込んでしまいます」

「40代の上戸彩」に向けて新たなステップアップを

――では、現在の上戸さんの仕事に対する考え方、モチベーションの上げ方について聞かせてください。 家族や近くにいるマネージャーさん、自分を一人の「人間」としてちゃんと見てくれている人たちのためにも「働きたい」というエネルギーが湧くし、子育てが大変だからこそ仕事で家をでるときの開放感に幸せを感じます。家に帰るときに「今日も一日仕事しちゃってゴメンね」という思いが子どもをより愛しく感じさせてくれます。 連続ドラマなどの場合、予定通りにはなかなか進まないので、「こんなはずじゃなかったのに」と思うこともあるのですが、そんな忙しさがあるからこそ、子どもと過ごせる時間が貴重に思えます。 ――若い頃はどうでしたか? ずっと仕事オンリーで、もともと自分の時間はほとんどありませんでした。だからかえってそれほどストレスになってはいないですが、今は「マッサージ行けるかな」「今日、お風呂一人で入れるかな」とはずっと思っています(笑)。最近は子どもにタイマーを渡して「これが鳴ったらお風呂に来て」と言って、10分間だけ一人でゆっくり入らせてもらっています。 ――昨年のインタビューで、とうとうネットショッピングでロボット掃除機を買ったと言っていました。 最近、ネットでしか買い物してないので、家に段ボールが山積みになっているんですよ。 去年、赤ちゃんが生まれたので、お尻拭きとかおむつとか粉ミルクといった、赤ちゃんの生活用品を買うのに使わせてもらってます。ロボット掃除機も便利だけど、音がするので、赤ちゃんがいるとなかなか使えません。なので、抱っこ紐で寝かせるタイミングで、自分で掃除機をかけて、終わる頃には寝ている……というのが日常です。ロボット掃除機は今ちょっとお休みしています。 ――まだ少し先ですが、40代を迎えるにあたって、これまでを振り返りつつ思うところはありますか。 もともと自分のなかで「20歳」はすごく目標があって、結婚して仕事も辞めたかったんです。そうして何かすごく「形」にしたいなと思うなか、29歳で出産して、これはすごくいい30代を迎えられそうだなと思ったのが30歳。40歳……どうしよう……(笑)? 仕事面では、周りのスタッフさんたちが「40代の上戸彩」についてすごくプランを考えてくれているので、それに乗って行きたいなと思っています。今は家庭にかける時間のほうが断然多いし、自分の気持ちの割合も大きいのですが、ここから40代に向けて、俳優としての新たなステップアップができたらいいですね。子どもに胸を張れるお母さんでいたいです。 ――前回も言いましたが、上戸さんといえば『3年B組金八先生』第6シリーズ(2001年)の鶴本直が忘れられません。 ありがとうございます。でも、そういうことを言っていただけるのも、年齢を重ねるにつれどんどん嬉しく感じています。 ――いつの日か上戸さんが学園ドラマで中学生の母親役を演じるなんてことがあったら、ドラマファンとしては胸がアツくなること間違いないです。 「直〜! あの直が!!」みたいな(笑)。 【上戸彩】 ′85年、東京都生まれ。′97年、全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞してデビュー。ドラマ、映画、CMなど幅広く活躍。代表作にドラマ「絶対零度~未解決事件特命捜査~」「半沢直樹」「昼顔」「アイムホーム」、映画『あずみ』『テルマエ・ロマエ』『マレフィセント2』(吹き替え)『シャイロックの子供たち』『沈黙の艦隊』など。2024年6月28日公開予定の映画『それいけ! アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』にてルルンの声優を務める。出演ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1~東京湾大海戦~』はPrime Videoにて全8話配信中。原作・かわぐちかいじ、主演・大沢たかお、出演はほかに玉木宏、ユースケ・サンタマリア、中村倫也、中村蒼、水川あさみ、橋爪功、、笹野高史、夏川結衣、江口洋介。 『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』 日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢たかお)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生きていた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だったのだ。 ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、突如反乱逃亡。海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言する。 やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。やまとを追いかける、海自ディーゼル艦「たつなみ」。その艦長である深町(玉木宏)は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていた。 撮影/中村和孝 取材・文/中村裕一 ヘアメイク/猪股真衣子(TRON) スタイリング/宮澤敬子(WHITNEY)
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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