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3連単190万円超え馬券の立役者も!予想に役立つ‟地味ウマジョッキー”を紹介

G1でもアッと言わせた、大一番に強い若き大穴男!

競馬

大穴連発でブレイク中の原優介騎手

 続いて2人目は、関東の若手・原優介騎手。原騎手は2020年デビューの5年目、関東で伸び盛りの若手ジョッキーです。  同騎手の名前を広く知らしめたのは、やはり昨年のチャンピオンズCでしょう。12番人気・単勝92倍という人気薄のウィルソンテソーロに騎乗すると、道中は後方のインでジッと脚を溜め、直線は大外から猛然と追い込み。最後はレモンポップこそ捉えられなかったものの2着に突っ込み、3連単190万円超えの大万馬券の主役となりました。  原騎手はデビュー年が僅か3勝と、出遅れ。これは所属厩舎の変更など、レース以外での環境の変化の影響もあったのでしょう。それでも、ファンにとって第一印象は非常に大きなものです。デビュー年にあまり勝てなかったため、その後は人気になりづらいジョッキーになっています。  ただ、もともと水泳で仕込んだパワフルな追いっぷりはデビュー当時から目立っていました。近年はメキメキ頭角を現しており、前述のウィルソンテソーロ以外でもオープンでの激走が目立ちます。キタノリューオーとのコンビでは、昨年の師走Sを7番人気で制すると、次走も6番人気で2着。好走しても人気にならないケースが多いので、馬券を買う立場としては非常にありがたい存在です。  そんな原騎手の現状の狙いは芝よりもダート。特にクラス上がれば上がるほど成績が上がるのも魅力です。ビッグレースを制して有名になる前に、特徴を掴んでおきたいジョッキーです。

近年最速ペースで勝ち星を積み上げる中堅騎手

 3人目は、今年13年目を迎える関西の中堅、長岡禎仁騎手です。長岡騎手は、これまでのキャリアハイが19勝、それも記録したのは2016年と随分前で、決して目立つ存在ではありません。  ただ、今年は近年になく絶好調。7年ぶりに2ケタ11勝を挙げた昨年を大きく上回るペースで、3月2週目終了時点で既に6勝を挙げています。このままのペースならキャリアハイの更新も夢ではなさそうです。  今年、長岡騎手に注目が集まったのは、やはりG1のフェブラリーSでしょう。芝しか走ったことのなかったガイアフォースに騎乗すると、隙のない騎乗で2着。初騎乗ながら見事に乗りこなしました。ガイアフォースにしてもそうですが、ローカルや関西圏だけでなく、東京や中山でも頼りになるジョッキーです。  特に長岡騎手の買い条件は、芝です。もともと頭脳プレーが光るジョッキーで、戦略性を問われる芝でその能力を発揮します。芝に限れば、2022年~2023年と2年連続で単勝回収値はプラス。今年もプラスで推移しています。あまり騎乗機会は多くないですが、それでも最近は好調ぶりが伝わっているのか、騎乗依頼も増加中。今のうちに狙いを定めておきたいです。  というわけで、今回は「地味ウマジョッキー」として、津村騎手、原騎手、長岡騎手の3名についてお伝えしました。冒頭でも少し触れましたが、必ずしも知名度=腕とはならないのが騎手の世界。知名度は高くなくても、腕の立つジョッキーに目をつけておくことで、馬券を買う上で大きなアドバンテージになるはずです。 文/TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
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