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陰陽五行を反映した“黄金ルート”、100℃の薬草サウナで心身ととのう!【ミスSPA!2023 萌花/ベストサウナvol.22】

週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2023」たちによる、連載「ベストサウナ」。第22回は、『五色湯』をレポートする。

リニューアルした創業70年の老舗銭湯

ベストサウナ●今回のサウナー・ミスSPA!2023 萌花ちゃん ’01年、神奈川県生まれ。T160 B80 W60 H85。「美少女mining2022」にて一般成人部門1位を獲得。公式Xインスタ(@14moeka_)

陰陽五行を反映した“黄金ルート”、100℃の薬草サウナで心身ととのう!

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サウナ室は5人×2段ベンチで、薄暗く静か

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水風呂は地下水で柔らかな肌あたり。バイブラありも嬉しい

西武池袋線椎名町駅から徒歩3分。山手線の目白駅からもほど近い「五色湯」は、五色不動のひとつである「目白不動」にあやかり屋号をつけた銭湯だ。創業は昭和27年、トキワ荘の漫画家たちにも愛された歴史のある銭湯で、ビル型ながら天井が高く、一歩足を踏み入れれば昔ながらの宮造り銭湯のような広々した銭湯空間が広がっている。そしてこの五色湯は令和4年に70周年を迎え、さらなるアップデートが加えられたのだ。
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浴槽はお子様でも入りやすい中温風呂と高温のシルク湯(マイクロバブル)の2種類

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外気浴エリアはととのい椅子も含めてシックなカラー

最大の目玉はサウナ室の新設だろう。番台で手渡されるこれまた昔ながらのサウナキーの形状に心が躍る。サウナ室は約10人を収容できる2段ベンチに、遠赤外線ストーブ。部屋に比べてオーバースペックな大きさで、約100℃とインパクトも十分。さらにストーブの上に薬湯が入った鍋を置いて、ハーブの香りと蒸気を立てている。これは、店主が大好きなサウナの聖地「しきじ」の薬草サウナをモチーフにしているという。 サウナ室のすぐ隣は、ペンキ絵と天然の岩石に囲まれた水風呂。こちらも新設となり、設定温度約16℃かつバイブラ付きと安定感抜群。すべて地下水を利用しているため、肌触りの柔らかい水質も嬉しい。さらに燃料をガス式に替えたことで、薪置き場を外気浴エリアとして開放。都心の銭湯ながら、このスペースがあるのはかなり大きいだろう。
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デザインは「改良湯」や「文化浴泉」と同じく銭湯建築士の今井健太郎氏が担当。五色を感じるステンドグラスも美しい

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巨大な遠赤外線ストーブ前は通好みのヒリヒリする熱さに

これに高温と中温の2種類の浴槽を加えて、五色湯の設備は5つ。それらを五色不動の根底にある五行思想に当てはめ「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という思想を温浴で表現しているのだとか。とはいっても、決して堅苦しいものではない。むしろ昔ながらのマッサージ機や脱衣所の広告看板、アナログ体重計がレトロな雰囲気を醸し出していて、とても心安らぐ空間になっている。 リニューアル当初は、区外から多くのサウナーが押し寄せたそうだが、現在の利用者は地域住民とほぼ半々。再開発で近隣に中層マンションが増えたことから、今後はファミリー層や子ども向けのイベントも考えているそうだ。確かに、小さい頃からの体験で銭湯習慣は根づくもの。いろいろな人が利用する公衆浴場だからこそ、サウナだけに偏らずに未来を見ていることに感動した。こんな銭湯が近所にあったらとても幸せだろう。 ベストサウナ ベストサウナ
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
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