仕事

早稲田大まで行ったのに…34歳で月収12万円の後悔。貯金もゼロで「自分は何をやってたんだ」

超ブラックな会社は辞めたが金銭状況は改善せず…

[高学歴弱者]の肖像

取材時の全財産。「5000円札があるとかなり心強い」(本田さん)

明らかにギャンブル依存に陥っていたが、放送事故を連発して会社を辞めたことで抜け出せたという。ただ、ずっとカネはない。 「今はフリーで動画編集や放送作家の仕事をしたり、グループYouTuberとして活動したりしています。収益はグループで折半するので、最高で自分の月収は20万円くらい。たまにスパチャがもらえますが、不安定です」

お金がないこと自体に恥ずかしさはないけれど…

周囲が着々とライフステージを進めていることに、割り切れない心境でいるという。 「30代になって、ちゃんと就職した同級生たちはすでに家庭を持って、大きな仕事を任されたり、お金と時間を使った趣味を楽しんだりと、意外と自由で豊かに過ごしている。一方、デカダンでいることでしか自分を存続できないと確信していた僕は、お金がないこと自体に恥ずかしさはないけれど、今になって結婚したいと思って壁にぶち当たっています。貯金ゼロって現実的に考えて無理ですよね?『せっかく早稲田というクギがいいパチ台に座っていたのに、自分は何をやってたんだ』って感じです」 複雑な“相対的剥奪感”と付き合っていく人生だ。 【本田創丸さん(34歳)】 早稲田大学を中退し、ラジオ番組制作会社のAD、放送作家を経て、サブカルコンテンツを解説するYouTubeチャンネル「おませちゃんブラザーズ」を企画・出演 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※4月16日発売の週刊SPA!特集「[高学歴弱者]の肖像」より
1
2
週刊SPA!4/23・30合併号(4/16発売)

表紙の人/ 桜田ひより

サブスク「MySPA!」なら発売日の1日前からすぐ読める!
プランの詳細はこちらから

弱者男性1500万人時代 (扶桑社新書) 弱者男性1500万人時代 (扶桑社新書)

データで読み解く“弱者男性国家”ニッポンの現在

おすすめ記事
ハッシュタグ