更新日:2024年06月20日 17:23
エンタメ

六本木の「バーレスク東京」が沖縄に進出。“プレイングマネージャー”に聞く、経緯と展望

「2500人の前で歌った」ことが一番の思い出

――Miiさんにとってエンターテイメントとはどんな存在ですか。
ちゅらさん6

“歌って踊れるかっこいい女性”を目指してここまできた

Mii:私の世代はMAXさんや安室奈美恵さんなど、“歌って踊れるかっこいい女性”の魅力をもろに感じて育っていて、いつか自分もそうなりたいと思っていました。エンターテイメントに触れている時間は、誰もが日常の辛いことや悲しいことを一瞬だけ忘れられたり、和らげることができると思うんです。その人の人生に入り込んで、ネガティブなものを少しでも薄らげるというのは、とても偉大な力ですよね。私自身、もしもエンターテイメントがなかったらどうやって生きてきたんだろうと今でも思うほど、没頭してここまできました。自分が提供する側になる難しさもありますが、やはりお客さんの反応などを見ていると、「やり続けてよかった」と心から思えますね。 ――バーレスク東京在籍中、もっとも印象深い思い出があれば教えてください。 Mii:どれも思い出深いですが、ワンマンライブをさせていただいたのは今でも鮮明に思い出しますね。先ほどもお話してように歌手志望だったので、ステージに立たせていただけたことは感謝しています。ライブの規模は2500人ほどで、あれだけのお客さんに囲まれて歌を聞いていただく機会はめったにないと思うので、いい思い出です。

キャストと運営の二刀流で日々奮闘

ちゅらさん6

運営側にまわって気づいたことも多いという

――『ちゅらさん6』代表として心がけていることはありますか。 Mii:正直、キャストとして13年間勤め上げ、後半はバーレスク東京の女性を率いるポジションの経験があったので、運営の仕事も多少はわかっているつもりでいました。でも、全然そんなことはなかった(笑)。代表は店舗のすべての事柄を把握し、場合によっては関与して、常に判断を迫られます。自分でできると思った仕事でも、あえてキャストに任せる忍耐も必要ですし、もちろん経営的な視点も必須でしょう。そうしたことがだんだんわかってきたとき、これまで当たり前にサポートしてもらっていたひとつひとつへの感謝に繋がりました。キャストとして、運営側として、両面において自分の背中を見せ続けることによって、店の全体をひっぱっていける存在になるよう奮闘中です。
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沖縄で「日本最大級のショーを目指す」
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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