ニュース

「800万円のバーキンを転売して100万円ボロ儲け」免税を悪用する中国人転売グループの手口

年間数千万円の利益を出す中国人も

[免税転売]で中国人がボロ儲け! SPA!記者は今回、複数の転売グループや物流業者にコンタクトをとった。まず話を聞いたのは、大連市出身のHさん(40歳)。専業主婦ながら荒稼ぎしている。 「800万円のバーキンを転売して100万円近く儲けたこともあります。バーキンやヴィトンなどのハイブランドは利益が出やすい。中国では人気商品の場合、抱き合わせ販売しかしないことがあり、100万円のバッグを買うのに倍近い金額がかかることもありますが、日本ではそれがないので、需要があります」  Hさんのママ友も組織的に転売をしていると言う。 「かなり大掛かりにやっているママ友は、年間数千万円の利益を出しています。彼女は、表向きは飲食業や貿易業をやっているので、とにかく人脈が広いんです」  一方、飲食店を経営する上海市出身のLさん(32歳)は、副業として免税品の転売を行っているという。 「私は、日本の商品を好きな中国人が集まる複数のグループに入っていて、そこで注文を受けた商品を購入して郵送しています。グループでは買い子や売れ筋商品などの情報も常に入ってきます。最近だとウイスキー『山崎』やアイコス、ロキソニンなどが定番ですね。資生堂『クレ・ド・ポー ボーテ』の限定品も高値で転売しやすい」

大量転売を行うグループの場合、利益は…

 2人の話やSNSでの情報を総合すると、中国では、日本の市価の2~3割増しの価格で販売されるのが相場のようだ。歴史的円安もあり、価格差が広がっているのだ。  さて、もっと組織的に大量転売を行うグループの場合、どれほどの利益が生まれるのか。広瀬氏が解説する。 「仮に100万円の高級時計を100本、組織的に免税購入したとしましょう。まずSNSで10人の買い子を日当3万円で雇います。彼らを車に乗せて店舗を回り、購入させます。集まった時計は国際小包で中国に送るか、運び屋に直接持ち込ませる。中国では20%増しの一本120万円で売れると仮定すれば、経費を引いても1950万円の利益になります。本来、総額1億円にかかる1000万円の消費税を払っていないので、これだけ儲かるのです」
[免税転売]で中国人がボロ儲け!

免税購入した商品を大量販売する投稿画像

次のページ
「空港でバレても逃がしてくれる」
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ