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「800万円のバーキンを転売して100万円ボロ儲け」免税を悪用する中国人転売グループの手口

「空港でバレても逃がしてくれる」

 大量の高級品を海外に持ち出すことは容易でなさそうだが、日本で物流会社を営む中国人女性は、日本の税関は対応が甘いと明かす。 「個人の場合でも購入金額が数百万円程度までなら、空港で検査されることはほとんどない。1000万円以上だと取り調べを受け、課税を言い渡されることもありますが、搭乗時間が差し迫っていれば、飛行機に乗せてくれる。帰国してしまえば、税金は踏み倒せてしまうのが現状です。物流会社を利用した場合、他の輸出品に交ぜて送るので、こちらもバレないのです」

日本政府の対応の実態

 まさにやりたい放題だが、こうした状況に日本政府も手をこまねいているわけではない。出国時に現物を確認してから消費税を還付する「リファンド方式」を検討しているのだ。  それによって悪質な転売は減るのだろうか。前出の笹氏はこう指摘する。
[免税転売]で中国人がボロ儲け!

免税店内の写真を投稿し買い手を募る者も

「現場の国税職員としては、不正されない仕組みづくりを優先してほしいと考えるとは思いますが、日本全体の経済効果を考えると、たくさん買ってもらうほうがいいと考える人もいるでしょう。ルールや法律を考える場合は、その適正な運用方法まで熟慮して導入を検討してもらわないと、現場は混乱します」  組織的な転売を防ぐために対策は急務だが、実効性を高めるためには、慎重な制度設計が求められそうだ。 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/産経新聞社
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