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清掃業者が気づいた「女性のゴミ屋敷」“ならでは”の特徴。「だらしない」だけで済まされない事情とは

「新品の服や雑貨」が積み上げられていた…

ゴミ屋敷バスター七福神

七福神に依頼があったゴミ屋敷(以下、同じ)

そうした要望に寄り添いながら、数々の女性のゴミ屋敷を片付けてきた林さん。珍しいものが見つかった現場についても聞いてみた。 「こないだは『推しが変わったので』とおっしゃって、前に推していた人のグッズを全部捨てたいという方がいましたね(笑)。あるアイドルグループのメンバーのものを大量に回収しました」 ゴミの散らかり方ひとつとっても、個性が出る珍しい現場にも遭遇したそうで……。 「ゴミではなく、新品しかない部屋ですね。8畳くらいの部屋中に物が積み上がっているんですが、全て新品の服や雑貨なんです。それでも『いらないので捨ててください』と……。あとは、カップ麺や豆腐の空き容器をキレイに積み重ねて天井までの柱が立ち上がっていたケースもよく覚えています」(林氏) 積み上げる几帳面さがあるならば、ゴミ屋敷にならないようにも思えるが、田中氏によれば、ゴミ屋敷の背景には「だらしない」だけでは済まされない事情があるという。 「精神的に通常ではない状態になっている方が多いです。普通なら、ゴミはゴミ箱に入れてそれがいっぱいになったらゴミ出しをします。それができないということは、心の病を抱えていらっしゃるのではないかと思われます」(田中氏)

ゴミの中にあった名刺を見つけた依頼者

ゴミ屋敷バスター七福神積み重ねてきたゴミの山は、住人の生活と人生の積み重ねの結果でもある。そこを片付けるとなると、住人の過去を垣間見ることになり、身の上話が始まることも。 「ある方は、ゴミの中から出てきたものを見て『この時までは頑張っていたんだけどね』と、語り始めました。聞いてみると、会社でパワハラを受けて鬱になって辞めてしまったそうなんです。続けて片付けていたら、その方の名刺が見つかり、実は役職がついていたことがわかったりして。片付けたあとに、その方が『これで心機一転、また頑張れそう』と言ってくれたのは嬉しかったですね」(林氏)
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ゴミ屋敷バスターに転職したワケは…
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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