更新日:2024年12月13日 10:01
仕事

パワハラで2度休職、転職で250社に応募…“生きづらい発達障害”の人が生み出した「驚きの仕事術」

誰でもお金をかけずに生産性アップできる

小鳥遊

小鳥遊さん。発達障害のひとつのADHD(注意欠陥・多動症)だ

 良さは分かっても、始めるのに躊躇する人は何から始めたらいいのか。 「高機能のアプリから始めないことです。今日、何をやるか書き出して、終わったら消すという一番シンプルなことからスタートするのがおすすめです。それに、必要なことを付け加えていくと継続しやすくなります。社会福祉法人SHIPからリリースした、私のタスク管理手法を忠実に再現したタスク管理習得支援ツール『タスクペディア』であれば、無料で機能制限もありません。シンプルなので、体験してみてください。自分なりのタスク管理をする良い足がかりになると思います」  小鳥遊さんによれば、タスク管理は生産性を上げるためではなく、その先にあるのは「安心」だという。安心して仕事をこなせたら、結果として生産性が上がる。タスク管理の最大のメリットは、落ち着いて安心して仕事に取り組めることなのだ。  ミスや生産性に悩む方、仕事上の不安が強い方はシンプルに実践可能な、“小鳥遊流”管理術から始めてみてはどうだろうか。 <取材・文/田口ゆう> 【小鳥遊】 発達障害の一つADHD(注意欠如・多動症)の診断を受ける。会社での仕事がうまくいかず、抑うつなどにより休職や退職を余儀なくされる。その後、障害特性をカバーする仕事管理ツールをExcelで自作し、独自のタスク管理手法を編み出す。その経験やノウハウを伝えるイベントを開催し毎回満員となる。自作ツールをクラウド化し、タスク管理習得支援ツール「タスクペディア」として社会福祉法人SHIPの協力のもと無料提供。現在はフリーランスとして、執筆や個人/企業のコンサルティング、就労支援講師などを行なう。
立教大学卒経済学部経営学科卒。「あいである広場」の編集長兼ライターとして、主に介護・障害福祉・医療・少数民族など、社会的マイノリティの当事者・支援者の取材記事を執筆。現在、介護・福祉メディアで連載や集英社オンラインに寄稿している。X(旧ツイッター):@Thepowerofdive1
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