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業界人が語る「見たい/見たくない」冬ドラマ6選。「演技が見ていられない」主演女優も

疑似家族をテーマにした『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』

日本一の最低男 また、ラブストーリーやヒューマンものなどを数多く手掛ける40代の女性脚本家・C氏にも見たいドラマ、見たくないドラマを聞いた。 「注目しているのは、元SMAP・香取慎吾さんが主演を務める『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系、木曜午後10時~)です。  香取慎吾さんは、選挙で当選するためのイメージアップを狙ってシングルファーザーの義弟とその子どもと共同生活を始めるダメ男役ですが、以前のハツラツとしたイメージを残しつつ、人間味のあるキャラクターを巧みに演じており、ハマり役だなと思いました。  政池洋佑さんや蛭田直美さんといった注目株の脚本家がチーム編成で書いていることもあって、現代の家族像や社会問題も丁寧に描いている。非常に満足度の高いドラマですね」  同作をきっかけに、香取慎吾が新境地を開いてドラマや映画で復活を果たしてくれそうだ。

考察要素を詰め込みすぎの『私の知らない私』

私の知らない私 そんなC氏が期待外れだと思った冬ドラマはどの作品なのか? 「ずば抜けた演技力と存在感のある小野花梨さん主演の『私の知らない私』(読売テレビ・日本テレビ系、木曜午後11時59分~)は現状では期待外れですね。  1年間の記憶を失っていた主人公が“殺人疑惑”をかけられてしまい、その真実に迫っていくというラブサスペンスですが、全体的にトーンが暗いうえに、考察要素を詰め込みたいために肝心の人間模様が希薄に思えました。  今後、記憶を辿るうちにキャラクターが深掘りされていけばよいのですが、謎ばかりを残して進んでいくと視聴者は脱落してくるかな……。とりあえずは見なくてもよい一作になっています」  テレビドラマ関係者が現時点で見たい、見たくないと語る冬ドラマを紹介してきたが、評価されている作品はもちろん、酷評されている作品もまだまだこれから面白くなる可能性は十分。できれば、すべてチェックしてみてほしい。 ライター/木田トウセイ
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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