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中華料理店の個室に入り「何も頼まない」5人家族…様子を見に行った店長が“とんでもない光景”を目撃

一向に注文してこない5人家族の悪事

総菜 ただ、つい最近遭遇した客は、吉富さんも目を丸くしていたそうです。 「その日は、電話で予約を受けていた5人家族が時間通りにお店に到着し、奥にある個室に通しました。ウチの店は、繁忙期でなければ無料で個室が利用できるので、よくある光景なんですよ」  ところが、部屋へ案内し、しばらくしても一向に呼び出しベルが鳴らなかったといいます。 「何度か個室のドア越しに『ご注文はいかがでしょうか?』と丁寧に尋ねたのですが、その後も呼び出しベルは鳴らず、3〜4回は足を運びましたかね。  厨房の前で困った様子を見せていると、店長がやってきて『吉富、元気ないじゃないか。え?あの個室、5人家族?もしかして…。俺、見に行くわ』と、店長自らが個室の様子を見に行きました」  店長の後に続いて個室に出向き、吉富さんはとんでもない光景を目にしたといいます。 「一瞬自分の目を疑いました。円卓の上には、コンビニ弁当や惣菜が所狭しと並んでいたのです。すると、客の男性が『わかってるよ、ビール1本と卵スープを頼むよ』と言ってきたのです」

出入り禁止に相当する事案だった

 店長は、客の男性に向かって毅然とした態度を取ったと言います。 「お客さん、注文いただかなくて結構です。その代わり、退店をお願いします。そして、申し訳ありませんが、今後は当店をご利用しないでください」  と、はっきりとした口調で伝えました。店長の真剣な態度に、客の子供は泣きべそをかき、母親だと思しき女性は頭を下げ、すぐに店を出て行ったといいます。 「あとで店長が教えてくれたのですが、最近、お店の周辺で同様の問題が発生しているらしいのです。無銭飲食ではないので警察沙汰にはできないようですが、今後この辺りのお店は利用できなくなるでしょうね。  しかし、不思議な客でしたね。子供たちに高級店の雰囲気でも経験させたかったのでしょうか」  それ以来、吉富さんのお店周辺で迷惑客のうわさは聞かなくなったそうです。 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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