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20年間“母親から虐待”されたセクシー女優がそれでも「母を愛している」理由。「今も週1で実家に帰ってます」

デビュー作のギャラもわからなかった、昔のセクシー業界

セクシー業界について――復帰してどうですか、以前の業界とは変わった部分はありましたか? 岡江:しっかりした契約書が交わされるようになったのは、良い変化ですね。なにより、メーカーさんからのギャラの金額と私が受け取るギャラの金額、この両方が明記されるようになったのは、すごいことだと。 ――そうか、昔は女優さんにはそのあたり、伝えていなかったですね。 岡江:だから私、自分のデビュー作のギャラの元々の金額を知らないんですよ。たぶん当時の事務所がけっこう抜いていたんじゃないかな、と(笑)。 あと、復帰のときに今の事務所に変わったんですが、昔みたいなイケイケの雰囲気じゃなくて、けっこうのんびりとお仕事できるようになったのは良いところですね。 ――今はやりたくないプレイにはNOも言えますし、働きやすくなりましたか。 岡江:それは間違いないです。……そう考えると、昔はすごい世界でしたね。

セクシー女優になるために、資料を準備して父親にプレゼンを

――デビューするときは、お父さんにちゃんと相談した、と聞きましたが。 岡江:はい、ちゃんと資料を印刷して、プレゼンしたんですよ。だから相談と言うよりは、やる決意は固まっていたので、この道に進みたいからプレゼンする、という感覚でした。 ――そんな女の子は、今でも珍しいでしょうね。お父さんの反応はどうでした? 岡江:「わかりました」と。お前のやりたいことなら、反対するつもりはない、でも「品よくやりなさい」とだけは言われました。 ――「品よく」とは、なかなか難しい言葉ですね。 岡江:私も、いまだによくわかってないです(笑)。 ――お母さんはどうでしたか? 岡江:私、そのときは母親とは疎遠になっていたので。父親から聞いているとは思いますが。 ――今もお母さんとは疎遠なんですか? 岡江:いえ、今はもう関係は修復できています。週に1回、実家に犬を連れて行っているくらいですから。 ――じゃあ、今は応援してくれているんでしょうか。 岡江:いや、復帰したことは父親にも言っていなくて。 ――あら。じゃあ復帰をご両親は知らないんですね。 岡江:わざわざ話さなくてもいいかな、と思っています。
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母親から20年近く虐待を受けたストレスで双極性障害に
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単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター

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