更新日:2025年02月27日 13:25
ライフ

「マイナス15度の車内は冷凍庫の中のよう」人気登山YouTuberが車中泊の際「鍵を必ず閉める」ほかに“気をつけている”こと

外から見えないようにすること、鍵を必ず閉めること

――車中泊の際のこだわりや注意していることなどは? やぎちゃん:一番気をつけているのは、できるだけ外から見えないようにすることや鍵を必ず閉めること。動画で車を公開しているので、「あ、やぎちゃんだ!」などと気づかれてしまうので。外から見えないようにするための目隠しとしては、プラダンに木目シートとアルミを貼り付けてビニールテープで一周したものを、窓のサイズに合うように作ってはめています。 あと、DIYでラゲッジボードを取り付けて、そこでパソコンでの作業をしたり食事をしたりしています。今乗っているのはバンではなく、小型SUVのクロスビー(スズキ)でそれほど車内が広くないので、スペースをいかに有効に活用して快適な空間を作れるかにこだわっています。 ――一方で山を登るうえでのこだわりは? やぎちゃん:歩くペースを乱さないことです。速すぎるとバテてしまいますし、遅すぎると行動時間が長くなって疲れてしまうんです。私の場合はコースタイム(予め設定さえている目的地までの歩行時間)より少し速い0.7~0.8倍くらいで歩くのがちょうどよくて、プラス動画の撮影をしながら歩くとちょうどコースタイムと同じくらい(1.0倍)になります。体力は人それぞれ違いますし、自分にとって最適なペースで歩くことは常に意識しています。

時給換算で700円…“セルフブラック企業”をしていた時代

やぎちゃん

“やりたいこと”だからこそ、寝る間を惜しんで作業していた時期が

――ちなみに、今は個人事業主とのことですが、以前は会社員でしたよね。会社員時代からYouTubeチャンネルを運営されていましたが、動画の撮影や編集はいつされていたのですか? やぎちゃん:寝ないでやっていました(笑)。やると決めたらやらない選択肢がない性格ですしね。でも、2~3時間は寝ていましたよ。一度、動画作りに関わる作業を時給換算したら「自分の時給っていくらなんだろう?」と思って計算して講演会で話したことがあるんです。4年間で248本の動画を作っていて、1本の動画を作るために撮影24時間、編集8時間。想定される広告収入から時給換算すると700円だったんです…(笑)。 「地域別最低賃金以上の賃金を支払わなかった使用者は、50万円以下の罰金に処せられる可能性があります」という最低賃金法第40条というものがあるのですが、私は50万円以下の罰金を払わなきゃいけないんじゃないかと(笑)。つまり、「“セルフブラック企業”をしていました」みたいな話を講演会でしたのですが、すごく反響がありました。
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仕事に打ち込めるのは旦那のおかげ
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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