恋愛・結婚

「想像を絶する下世話さ」とある地方に“嫁いだ”女性が驚いた謎の風習。夫や義母が守ってくれず、離婚の原因に

適度な距離感が功を奏して、すっかり仲良しに

 新居のマンションとは、資産家ですから自前の物件であり、お義母様たちの部屋とはフロア違いです。その距離感では、干渉も勝手もある意味やり放題のはずです。  しかし、留守中に義母が勝手に部屋に入ってくることはありません。煮物や炊き込みご飯など、あるとうれしい一品のお裾分けは「もし食べてくれるなら取りに来てね」と、連絡をくれる。  よそよそしいわけではなく、けれど押し付けがましくはないお義母様の対応から、すっかり2人は仲良くなったそうです。  今ではお義母さまから「そろそろ新しい家電はどう?」と言われ、一緒に家電量販店へ“しょっちゅう”行っているそうです。しょっちゅうとは、各製品の新商品が出るたびに(!)買い換えているのだとか。  資産家の方ゆえ、金銭感覚自体は特殊であり、真似しようもする必要もないのですが、おそらくお義母様は「◯◯してあげている」といった感覚からではなく、「一緒に楽しくお出かけ♪」といった感覚で誘われているのでしょう。  この誘いが“ありがた迷惑”にならない関係を築けたことこそが、教訓になりうるのではないかと思うのです。  数カ月1年使っただけの家電に不自由を感じることはありません。いくら新しい家電を買ってもらえると言ったって、お義母様が嫌いであれば、その買い物も断ってしまっているはずですから。

「どんな義母か」考えてみるべき

 昨今は時代感覚・常識感覚の個人差が、かなり大きくなっている状況にあります。  他方で、物価の上昇が著しいので現役世代の手取りはどんどん減り、子育てをするにも家を買うにも、実家からの援助がなければ難しいという方も多くなっています。  核家族化は相変わらずでも、実家の存在感は、もしかすると20~30年前より大きくなってもいそうです。  そうしたなかで「素敵な義母」は、息子の婚活にプラスの要素になったり、夫婦関係の円満にも一役買える存在ですし、その反対の「悪しき姑」は、多方面で足を引っ張ってしまう存在に。  母親の立場としても、息子の立場としても、「どんな義母か」「どんな義母になりそうな印象を与えているか」は、既婚・未婚問わず、考えてみたほうがよいでしょう。  特に注意してほしいのが、士業をはじめとした、自営業・家族経営のご家庭です。「嫁いでもらうからには当然、仕事も手伝ってもらう」といった前提で、こき使われるようなイメージを与えるようであっては、息子の婚期が遅れるか、早々にバツありになってしまうかの二択となることを、ゆめゆめお忘れなきように! 「干渉しない」「勝手をしない」「見返りを求めない」を合言葉に、素敵な「妻・義母」関係を築いてください。 <TEXT/植草美幸>
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など
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