更新日:2025年04月02日 16:42
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“家出少女だった”元セクシー女優の黒ギャルが、全身の刺青に込めた思い。「蝶々の刺青は輪廻転生を意味するから…」

和尚の息子さんと久しぶりの再会

南キラ――現在はお寺との縁は切れてしまったのでしょうか。 南キラ:いえ、ありがたいことに、昨年廣中さんの息子さんにお目にかかることができました。当時は「お兄ちゃん」と呼んでいて、おじさん同様私みたいな人間に対しても優しくしてくれた人です。あのころ、金髪でショートカットだった私を「ガッシュベル」(『金色のガッシュ!!』(小学館))と呼んでくれていたのですが、会ったときも当時に戻ったお兄ちゃんをみて、なんだか安心しました。 ――今後、南さんはどのような展望をお持ちですか。 南キラ:現在はフリーランスで被写体をやっているので、主にモデル業を通じて社会に貢献できればと思っています。家族も、最初は「裸のいやらしい仕事」と捉えていましたが、現在は芸術のひとつとして理解を示してくれています。誰かと一緒にひとつの作品を作っていくのが好きなので、物づくりに携わることはこれからも続けていこうと思っています。 =====  エネルギーを持て余し、非行に走った過去。南さんにとってひとりの神職との出会いが人生の転機となった。正しさの押し付けではなく、一緒に人生を迷うことから始める大人の存在は、当時の彼女の心をどれほど救ったか。南さんは人生の恩師の生き様を刻んで、これからの人生を駆け抜ける。 <取材・文/黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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