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カウンセラー小高氏「強い依存心の塊になることで嫁はモンスター化します」

強い依存心の塊になることで嫁はモンスター化します

 なぜ、嫁はモンスター化するのか。その心の動きを、心理カウンセラーの小高千枝さんに聞いた。
「女性は根本的に保守的な生き物なので、結婚によって自分の巣ができたという感覚を持ちます。そこで芽生えてくるのが、巣を守りたいという気持ち。すると、多くの女性は心理学で言う『禁止令』の連鎖の中に入っていきます」

 禁止令とは「何々をしなければならない」という責任を自分に課してしまう状態だという。

「例えば、ママ友に対して『自分の家庭はハッピーなのよと見せなきゃいけない』とか。ご主人が軽い気持ちで『きれいなおまえが好きだよ』と言ったひと言にこだわって、『いつも身ぎれいでいなければいけない』とか。自分を自ら束縛し、ストレスを抱えてしまう。特に子育て中の専業主婦は、世界が家の中だけに限定されてしまい、雑誌やテレビの情報から禁止令を課してしまいがちです」

 そのストレスが蓄積すると……。

「私がこんなにがんばっているのに……と、ご主人への暴言やDVへと発展していくことも。ただし、その根底にあるのは怒りだけではなく、依存心の強さがあります。理想とする○○でいられない自分を受け止められず、暴力や買い物、ご主人以外の男性やペットなどに依存する。つまり、依存している自分に価値を見いだして、禁止令を守れない不安から逃げ出し、モンスター化するわけです」

 とはいえ、そうなった嫁は本来、守りたかったはずの巣を食い尽くすことになり、後悔するのでは?

「そこが女性の恐いところ。自分が大事にしてきた巣を食い尽くしたとしても、『やりたい放題やった』と実感したら『もういいわ、次』と思えてしまう。男性にとっては『今まで耐え、尽くしてきた時間はなんだったんだ?』と衝撃を受けることでしょう。しかし、そこでご主人が怒っても、嫁は冷静に『あなたに思いやりが足りなかったのよ』と答えるはずです」

 事前の防衛策はないのだろうか。「大きくバランスを崩す前に発せられるサインを見逃さないことです。例えば、『さみしい』『どうせ、私なんて』といったマイナスの感情を表した言葉。洋服や化粧の過剰な変化も”自分を見てほしい”というシグナル。男性は話し合うことが苦手かもしれませんが、”感じた変化を伝えるだけ”でいいので、声をかけ、訴えに耳を傾けてあげてください」

 モンスター化前のコミュニケーションこそ、平和への近道なのだ。

小高千枝さん

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心理カウンセラー。教育・人材育成等の経験を生かした
メンタルケアサロン「Pureral」を東京・広尾で開業。
男女問わず高い信頼を得る


取材・文/高尾マリ 紺谷宏之 佐口賢作 池田達哉(本誌)
イラスト/テラムラリョウ

― 嫁がモンスター化するメカニズム【8】 ―




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