SEXで存在意義を確認するアラサー女の迷走
女性も30歳ともなると、社会経験も積んで、個性が前面に出てくる年齢だが、なかには「一体、何があったの!?」とツッコみたくなるような不思議な迷走を始めてしまう女性も少なくない。読者諸兄の周りでもそんな女性を見かけたことがあるのではないだろうか。そんな『狂い始めた女の生態』について迫る!!
◆考えずに男と寝ていた20代を終え、30女はSEXで存在意義を確認
30歳なんてまだまだ若いと口では言っていても、やはり「女は30すぎたら賞味期限切れなのでは」という危機感を持つ女性は少なくない。同棲10年の彼氏と破局した小野春香さん(仮名・32歳・事務)もその一人。「すぐに新しい彼氏ができるだろう」とタカを括ったのが大誤算。合コンでは年齢を言うと男性陣から相手にされず、後になって「あの年齢と付き合ったら、即結婚でしょ?」と陰口を叩かれていたと知り、すっかり自信を喪失した。何とか「女の価値」を取り戻そうと、試しに登録したエロ系SNSが彼女の着火剤になった。
「初日にプロフィールと顔写真をアップしたら、いきなり50通ほどのメールが殺到。調子にのって日記にセクシーな写真を載せたら、『会いたいです(ヤリたいです)』というメールが現在でも一日平均30通は来ています。嬉しくて嬉しくって……」
価値観の合いそうな応募男性には顔写真メールを送ってもらい、好みのタイプだけを選んで次々「試食」する日々。
「確かに性的欲求は満たされるし、女としての自信を取り戻しました。でも、結局はエロ系SNSで知り合っているので、結婚には発展しない。たまに付き合っても、相手はまたSNSで『ヤレそうな女』を探すから、結局は破局。それでも、女として求められる快感は手放せないんですよね(苦笑)」
「体の相性が最高の相手と結婚したい」という思いから、気がついたらヤリマンライフに足を突っ込んでしまった女性もいる。
「結婚したら相手の男性としかHできないんだから、相性の良い人と結婚したいと思うのは当然ですよね? 女としての価値がギリギリ残っているうちに、いろんな男とSEXをして、最高の相手を見つけたいんです。付き合う男性はもちろん、少しでも良いなと思う相手は自分からラブホテルに誘って『実地テスト』をしますよ」(加藤祐子さん・仮名・33歳・通信)
現在も週に2~3回は合コンに参加。女友達の中でも祐子さん=サセ子は周知の事実に。本人も「SEX要員」と噂されているのを知っているが、迷走は止まらない。
「陰口を叩かれても、私は最高のパートナーを見つけて、最終的には勝ち組になるつもりです。だから少しでもお持ち帰られ率を上げるために、週2回のジム通いでボディづくり&管理に専念。洋服も露出度の高いものを選んでいます」
究極のSEXのために体づくりまで徹底するとは……実は祐子さんも、春香さん同様に、SEXを通して自分の存在価値を確認したいだけなのかも。春香さんにしろ祐子さんにしろ、SEXはあくまで自分の存在意義を確認する作業で、究極的には相手の男のことは見ていない。男にとっては、後腐れのない究極の据え膳!?
イラスト/ただりえこ
― なぜ女は30歳を境に狂い始めるのか?【2】 ―
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