【中国脅威論】高性能&低価格スマホ日本襲来間近か
近年、目覚しい勢いでシェアを伸ばしている中国メーカー製のスマホ。今や中国国内だけでなく、アメリカやロシア、東南アジア、南米市場でも存在感を増している。日本でもソフトバンクがファーウェイ(華為技術)やZTE(中興通訊)のスマホや携帯を販売しているが、中国では続々と新しいメーカーが出現しているのだ。そこには「安かろう悪かろう」といったイメージはもはやなく、サムスンやソニー・エリクソン、HTCと比べて何の遜色もない高性能アンドロイド搭載スマホが1万5000円~2万5000円の価格帯で販売されているのだ。欧米のガジェット・IT系サイトでの評価も高く、日本でも一部機種は秋葉原で販売されている。そこで今回は注目を集めつつある中国の新興スマホメーカーを紹介してみたい。これらの低価格高性能スマホが日本で正式に販売される日が来るかもしれない。
【1】XIAOMI(小米)
今、中国で一番注目されているスマホメーカー。設立者でCEOの雷軍氏は中国大手ECサイト・卓越(現在はアマゾンに買収されている)の創業者で、元々アンドロイドOSのカスタムROMを製作していた企業だったが、昨年から端末販売をはじめた。店頭販売ではなく、ネット上でのオーダーメイド方式を採用するが、微博などSNSを使った販売戦略が功を奏し、昨年11月に発売した「Mi1」は300万台以上を販売した。今年8月発売の「Mi1 S」はデュアルコア、Android4.0搭載で、価格は1499元(約1万9000円)。10月発売予定のクアッドコア、Android4.1搭載機「Mi 2」は1999元(約2万5000円)。箱や外装に関しても、アップルを意識したシンプルなデザインを採用し、見た目にも中国製とは思えないほどオシャレだ。
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【2】OPPO
広東欧珀移動通信が製造するスマホ。元々はMP3プレイヤーやDVDプレイヤーを製造していたデジタル機器メーカーだったが、2011年よりスマホ販売を開始した。今年6月に「世界最薄」を謳う6.65mmのデュアルコア、Android4.0搭載機「Finder」(約3万1000円)を発売し、話題となった。クアッドコア搭載で6.9mmの世界最薄スマホ「Find5 X909」の情報もリークされ、年末に発売されると予測されている。
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【3】MEIZU(魅族)
2003年に広東省で生まれた電子部品・デジタル機器メーカー。2008年よりスマホの製造販売を開始した。現在では中国のほか、香港やシンガポールにも直営店を出し、海外に本格的に進出を開始。2010年にはiPhoneに酷似した「M8」という機種が、アップル社からの抗議で販売停止するという騒動もあった。今年6月にはサムスンクアッドコアプロセッサ搭載モデル「MX 4-Core」(約3万8000円)を発売し、人気で品薄状態が続いているという。
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【4】ZOPO(卓普)
深圳卓普通訊設備有限公司が販売するスマホのブランド名。2008年頃より海外メーカーの携帯やスマホのOEM・ODM生産をしていたが、2011年より自社でスマホの製造販売を手がけるようになった。4.5インチ液晶のデュアルコア、Android4.0搭載機「Field ZP300」(約2万円)、8月末からはサムスンGALAXY NOTEに似たスペックの5.3インチ液晶搭載「LEADER ZP900」(約2万1000円) は販売される予定だ。
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今回紹介した以外にも、まだまだ中小のスマホメーカーが中国には存在する。高性能と低価格で勝負する中国製のスマホの今後に要注目である。
【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)
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