キングジョーが焦げた!? 伝説の番組『ウルトラゾーン』撮影秘話【後編】

 日本中がサライを聞いていた8月26日夜、お台場ではいい年をした大人たちがゼットンくんを囲んでキャッキャ喜んでいた……。

 これは、伝説の怪獣バラエティ番組『ウルトラゾーン』のトークイベントのひとコマ。

『ウルトラゾーン』は、「大人向けのウルトラ」として円谷プロダクションが製作した、怪獣のコントあり、ドラマあり、特撮ありの知る人ぞ知る地方局限定放映の人気番組である。26日に行われた『ウルトラゾーン』の書籍発売記念トークイベントの模様を紹介したい。

⇒【前編】はこちら「撮影秘話を公開」

 後半は来客との質疑応答となった。

Q.東京で壊したい場所はどこですか?

田口監督:スカイツリーですね。

井口監督:南青山とか表参道とか。高級そうなところを、光線で攻撃してみたいですね。

渋谷氏:ここ、お台場も怪獣は似合いますよね。いてもおかしくない。


Q.印象に残ったシーンは何ですか?

ウルトラゾーン

ラゴンちゃん作品が多かった井口監督。ラゴンさん、ラゴンちゃん、ラゴンくんの違いを熱く語る

井口監督:「ラゴンのお弁当」でラゴンが号泣するところかな……。ゾーンチャンネルはロケが終わって深夜3時からグリーンバックの撮影が始まるということも多くて。朝4時のラゴンの号泣は印象に残っていますね。

渋谷氏:バラエティではタカダ隊員が頑張ってくれた「バトルシミュレーション」、ゾーンチャンネルではウルトラシリーズの出演者、星光子さんと古谷敏さんをお迎えした「ラゴンの恩返し」。ラゴンと古谷さんの競演も歴史的ですよね。特撮ドラマでは、円谷サイドで一発OKを出した名作「THE LOVE」ですね。

田口監督:僕はロケ地なんですけど、最終回の「悪魔が降りた日」のロケ地ですね。ヒーローものではおなじみの廃工場なんですけど。西新宿にベムラーが出現したってことで、この日はとにかく撮るカット数が多くて、タカダ隊員にも来てもらって、すごく寒くて……、いろんな要素があったメチャロケだったので、思い出深いです。

渋谷氏:その翌日に、本当に西新宿で撮影していたのにも驚いたよ! 真っ昼間に、カメラアングルで通行人をサッサッと避けながら撮っていて。

井口監督:あそこ、ウチの近所なんですよ。だから「あ!あそこで撮ったのか」って思いながら見ました。あれ……許可は取ったんですか?

渋谷氏:もちろん、道路使用許可は取ってます(爆笑)

 ちびっ子ファンからは「どうしてウルトラマンは出ないんですか?」というかわいらしい質問も。これには渋谷氏が、ヒーローが出てこない脇役だけの番組はなかなかないが、ウルトラ怪獣はウルトラマンがいなくても成立する希有な存在。スター怪獣がたくさんいるので、円谷のチャレンジスピリットで、まずは怪獣たちに頑張ってもらおういうことになった、と説明し、「ウルトラマンはいなかったけど、楽しんでもらえましたか?」と尋ねると、「はい!!楽しかったです!!」と元気のいいお返事で場も和み、夜は更けていくのでありました。

ウルトラゾーン

トークショーの締めはゼットンくん撮影会。

 特撮を使った怪獣ドラマは、日本のお家芸と言え、培ってきた技術と創意工夫がある。ましてウルトラ怪獣は、誰でも1、2匹の怪獣を挙げることができるほど身近な存在だった。このところ、特撮モノは残念ながら下火になっているが、東京都現代美術館で開催されている「館長庵野秀明 特撮博物館」が大盛況を納めているように、ファンは多い。『ウルトラゾーン』では、怪獣が服を着ている、しゃべる、恋に落ちるなど、バラエティに登場させる新しい試みで成功を収めた。懐かしくも新しい気持ちで、怪獣たちを見つめてみるのはどうだろう。 <文/日刊SPA!取材班>

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