OL&サラリーマンのゴミ屋敷が急増中!?
◆コミュニケーション不足の現代人はゴミ屋敷の危険性大
ゴミ屋敷は昔から蔓延っていたが、それは体力のなくなった高齢者が抱える問題として取り上げられることが多かった。しかし、ここ数年、ごく普通の働き盛りのOLやサラリーマンの間でも急増中だ。シングル向けの物件をゴミ屋敷にしたまま夜逃げをする住人も増え、家主や不動産屋も頭を抱えている問題だという。
「もともとは、お年寄りの顧客が多かったのですが、ここ数年で若い層からの依頼が増えましたね」
とは、遺品整理を中心に、掃除、不用品回収などの代行業務を請け負う「e品整理」の代表取締役・上東丙唆祥氏。いわゆるゴミ屋敷専門業者ではないにもかかわらず“ゴミ屋敷”と素直に告げずに依頼されることが多いとか。
「引っ越しや立ち入り検査などで、急に部屋を片付けなければならなくなった際に電話がかかってきます。現場に行ってみて『ああ、ゴミ屋敷物件だ』って初めて気づく場合がほとんどですね。依頼主も後ろめたい事実でしょうしね」
彼らに何か特徴的なことはあるのだろうか?
「一見、まともな社会人が多いです。外で会ったとしても、ゴミ屋敷の住人だとは絶対に気づかれません。とはいえ、元気でハキハキしている人気者タイプの人ではありませんね。おとなしくて目立たない、会社では地味なタイプだと思います。とにかくコミュニケーションをとるのが苦手で、目を見て話せない人に多いと思います」
いわゆる“コミュ障”であったり、引きこもりがちな人がそうだ。
「家族や遊びにくる友人がいたり、地域のコミュニティが機能していたら、まず誰かが手を差し伸べてくれます。ゴミ屋敷の増加は、個人を尊重するあまり孤立してしまい、お互いが助け合えなくなった結果だと思います。隣人の顔もわからないのが当たり前ですし。また、SNSなどバーチャルな世界で格好をつけるのを優先してしまい、現実生活でなすべきことを放任してしまっていることも原因ですね」
確かに核家族化が進み、自宅に誰かを招くことは……減った。おかげで部屋はいつも汚い。
「ゴミ屋敷は身近な問題です。放置に放置を重ね、気がついたら部屋の中にドバトが巣を作ったりするレベルまで……。とても人が住める環境ではありません」
では、その惨状をとくとご覧あれ。(※閲覧注意)
⇒【画像】https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=284401
【上東丙唆祥氏】
「e品整理」代表取締役。不用品·遺品整理代行業界では初のチェーン展開を進める。お問い合わせは、70120-46-2464まで
― OL&サラリーマンのゴミ屋敷を拝見!【1】 ―
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