「コウノトリと一緒にスローライフ」のススメ【後編】

日本をつなげ!プロジェクト
~電気自動車で全国の「元気!」を突撃レポート~

第4回:兵庫県豊岡市『ハチゴロウの戸島湿地』

 三菱『iMiEV』でコウノトリの楽園へ。『ハチゴロウの戸島湿地』は一般公開されていて野生のコウノトリを間近で観察できる場所。さらに、見るだけじゃなく、コウノトリのための作業を手伝ってみるのはいかが?

→【前編】はこちら

◆自然保護のために「働く」という遊び方……

 湿地の保護管理でどんなことをやっているのかというと、外来種の雑草を取り除いたり、竹藪から広がってくる孟宗竹を切るといった地道な作業の積み重ね。『コウノトリ湿地ネット』では、ガイドが案内してくれる湿地ツアーや観察会などとともに、いろんな保護作業のボランティアを募集するイベントを不定期で実施している。イベント開催時以外でも「事前にご連絡をいただければお手伝いいただける作業の受け入れ態勢は用意します」(佐竹さん)ということだ。

 遊び、というと語弊もあるが、ただコウノトリや景色を眺めるだけより「自分もコウノトリのために働いてみる」という湿地体験は面白そうだ。ボランティアの募集情報などは、『コウノトリ湿地ネット』の公式サイト(http://wac-s.net/)で確認できる。

こーちゃん、玄さん、おーちゃん

左から、こーちゃん、玄さん、おーちゃん

 市内には志賀直哉の小説『城の崎にて』の舞台にもなった城崎温泉がある。さらに、世界ジオパークに認定された山陰海岸も魅力的。雪が降ってしまうと湿地でのボランティア作業は厳しいだろうけど、名物の松葉ガニもこれからおいしい季節になってくる。ぜひ豊岡を訪れて、コウノトリが暮らす豊かな自然を感じてほしい。

 ちなみに、コウノトリは豊岡市の「市の鳥」に指定されていて、『こーちゃん』と名付けられた「ゆるキャラ」がいる。で、オオサンショウウオにちなんだ『おーちゃん』とのコンビで豊岡市の観光PRに励んできた。ところが、最近になって玄武洞という玄武岩の景勝地にちなんだ『玄さん』という新しいゆるキャラが誕生。ツイッターやフェースブック、ブログまでやってる『玄さん』に、『こーちゃん』は豊岡ゆるキャラ主役の座を脅かされつつあるようだ。

 ひげ面の玄さんもかわいいけどね。こーちゃんは絶滅の淵から野生に蘇った特別天然記念物のキャラなんだもの。コウノトリの如くさらに力強くはばたいてくれ!

『ハチゴロウの戸島湿地』(こうのとり湿地ネット)
豊岡市城崎町今津1362
TEL:0796-20-8560

【コラム】働くクルマからEVにしていくのがいいかもね

 但馬から東京への帰途。いろんな急速充電器を使ってみるために大阪市内に立ち寄った。ミナミのヤマダ電機駐車場の入り口に設置された急速充電器では、充電中にEVタクシーがやってきて充電待ちに。

太陽光発電

太陽光発電パネルとセットで設置された急速充電器

 運転手さんに少し話を伺うと「EVタクシーには主要駅前に専用のレーンがあって、客待ち時間が減った」と教えてくれた。乗り心地がよくてお客さんにも好評。ただ「電池が減ってきた時に長距離のお客さんは断らざるを得ないのが辛いかな」とのこと。30分ほどかかる急速充電。僕なら一緒に待ってもいいけどね(笑)。ちなみに、この運転手さんは1日に3回くらい充電するらしい。

 タクシーもいいけど、走行距離が想定しやすい宅配便の軽トラックとか、働くクルマにEVを導入するのはとてもいいことだと思う。企業イメージアップにいいし、充電の電気代はガソリンより格段に安上がりで、EVにはオイル交換なども必要なくて維持コストを抑えられるのがメリットだ。三菱が『iMiEV』に搭載した電池からAC電源を取り出せる『MiEVパワーボックス』をリリースしたように、災害時などの移動する電源車にもなる。

 大阪から東京へとか、ロングドライブはまだまだ大変だけど、EVはエンジン車と比較してエネルギー効率がいい。「使いやすいところから使い始める」のが、本格的な普及への足がかりにもなっていくはずなのだ。で、大阪から東京へ突っ走った充電記は、日本EVクラブの公式サイトをチェックしてくれ!

<文と写真/寄本好則(三軒茶屋ファクトリー)>




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