関東連合大量逮捕で石元太一の命が狙われる!?
国外へ逃亡していた実行犯を含め、15人もの逮捕者を出した六本木フラワーの藤本亮介さん(当時31歳)撲殺事件。その水面下では異常とも言える由々しき事態が、現在進行形で起きている。
事件を担当する警視庁捜査1課担当記者が、呆れ顔で話す。
「事件後、タイや中国に逃げていた犯行グループは韓国で落ち合い、1月10日の便で帰国、逮捕となったのですが、段取りをつけたのが“マル暴御用達”の弁護士。出頭させるにあたって、『氏名の公表はするな』と捜査サイドに注文をつけていたため、捜査の指揮を執る1課長は報道機関に『実名を書いたら出禁』と宣言した。ただ、国外逃亡組の名前は官報でも発表されたし、そんな規制を一方的にかけられるいわれもない。結局、多くの社が規制を無視して実名報道に踏み切ったら、結果10数社が記者クラブ出禁を言い渡されました。長年、1課担当を務めてきたがこんな事態は初めてです」
警視庁が不可解な措置をとった理由は、事件の中心的な役割を担った人物がまだ出頭していないジレンマと想像できる。関東連合の棟梁と目されるMという人物だ。取材班はこのMのほか、関東連合のコアメンバーの若かりし頃の写真を入手。あまりの迫力に眺めているだけで気負わされそうになる。
しかし、「一枚岩に見えるメンバー間にも大きな亀裂が入った。元リーダーの石元太一は命が危ないのではないか?」と語るのは、関東連合と関係が深い暴力団関係者・A氏だ。というのも、石元は今回の一件で、各方面からかなりの不興を買っているのだという。
「そもそも事件の発端を作ったのは石元。事件当日、ある関東連合メンバーの誕生会があり、皆で集まって飲んでいたのだが、そこに石元が長年敵対している暴力団員を見つけたという情報をMに知らせたんです。石元は首尾よく後輩を集め、襲撃の段取りを整える役回りを買ってでたのが、いざ襲ってみたら襲った人は違うわ、携帯履歴から事件の流れがダダ漏れだわで、要するにヘタを打った。石元のミスで皆が長い服役を余儀なくされる訳だから、そそっかしいにもほどがあるでしょう。今回、襲撃に参加しなかったメンバーもカンカンに怒ってますし、そもそも襲う予定だった男は本物の狂犬で、今度は逆に彼に狙われることになりかねない。『石元は刑務所のほうが安全。出てきたら殺される』と皆言ってます」(A氏)
まさに四面楚歌の元リーダー。頼みは市川海老蔵殴打事件の時、石元に代わって海老蔵に鉄拳を下した後輩・伊藤リオンだが、それまで厚かった2人の絆も今はなく、味方がいない状態だという。
「兄貴分をコケにした海老蔵をぶっ飛ばして、約1年懲役に行ったリオンに石元はロクな祝儀も寄越さず、数回食事をおごっただけで済ませたそうです。こんなんだから、もはや庇う人間は皆無。相当先になるだろうけど、出所してきた時が見物ですよ」(A氏)
一時は俳優業など、芸能界への転身にも乗り出していた石元太一。昨年の夏に出版した自伝本では「この本で第二の人生がはじまる」と綴っていたが、そのヴィジョンと現実とはかなりのギャップがすでに生じていると言えそうだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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