経済成長下では速さこそがクルマのヒエラルキーを決定する!?

民主党政権下に比べれば円安・株高が順調に進み、アベノミクスの効果が表れている昨今。我々のクルマ選びも変わる日が来るかもしれない。経済成長を知らない世代にはピンとこないが、あのバブル期のようなクルマ選びが、再び行われるかも。そんなアゲアゲの時代のクルマ選びを先取りしてみました!【後編】 MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu ⇒【前編】はコチラ ◆「レンジローバー」お値段1670万円!
レンジローバー

「レンジローバー」お値段1670万円!510馬力!リッター5.3km!

 一方新型レンジローバーは、さすがオールニューの最新モデル。民生用でもあり、乗り心地はとてつもなくエレガント。インテリアも超ハイセンスかつゴージャス、まさに英国貴族ですな。加速は実にスムーズで胸のすくよう。燃費はJC08モードでリッター5.3kmである。  ここまで、すべての項目でG63AMGが上である。そこで最後に、どっちが速いかヨーイドンの加速対決(制限速度内)を行った。なぜなら経済成長下では、速さこそがクルマのヒエラルキーを決定する最重要項目だからである!  するとなんと! 一番安いレンジローバーでもAMGに勝ってしまった! スーパーチャージドだと大差で圧勝! なぜ? どうして? やっぱレンジローバーはすべてが新型。車体がオールアルミで軽いし、空気抵抗も少ないからですか?  G63AMGと新型レンジローバー、どっちがエラいかの最終判断は君らにまかせよう。ともかく経済成長下では、常にどっちが格上かを考えて行動するように。 【結論】 デフレしか知らない諸君は、「人の上に立ちたい」と思ったことすらないだろうが、この2台に乗れば、人の上に立つ快感がどんなものか、瞬時に理解できるはずだ。ま、まずは人の上に立たないと乗れないのが難点だが ― アベノミクスが成功すれば車名の数字がデカいクルマがエラくなる!?【2】 ―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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