思わず泣いたTVドラマはコレだ【てれびのスキマ推薦】
―[[鉄板で泣ける名作]40選]―
最近、いつ泣きましたか? 感動の涙には、日頃たまったうっぷんを解消する効果があるそう。疲れた心の修復と明日への活力のために、その道の達人が、必涙の傑作を推薦! 今回はてれびのスキマ氏が泣けるテレビドラマを紹介する。
◆テレビドラマ…等身大のストーリーだからこそ、思い入れが
第1位は、『カーネーション』。一話15分で、爆笑した数分後には号泣するという体験が何度もありました。実は、優等生的な人物が出てこない。だからこそ彼らへの思い入れが深くなります。
『北の国から』には、スペシャルドラマの有名シーンが数多くあるものの、真骨頂はやっぱり連ドラ版。スペシャルドラマ版のイメージは「暗い」「重い」ですが、連ドラ版は思いのほか明るく、笑いどころもたくさんあります。「電気がなかったら暮らせませんよ!」という純の子供らしい情けなさが至るところで笑いを呼び、同時に泣けます。
『すいか』の泣きどころは、浅丘ルリ子演じる崎谷夏子教授の言葉。「忘れたいものは、みんな埋めていいの。安心して忘れなさい。私が覚えておいてあげるから」など、厳しくも優しい肯定に、涙が溢れてきます。
『金八先生』第5シリーズでは、老いた金八の無力感や閉塞感に悶々としつつも、いじめっ子と対峙する瞬間にはカタルシスが。いじめっ子が母を刺して、「力になってやれなかったな」と金八が嗚咽し、パトカーを力なく追う姿にも号泣します。また、大人ならではの友達関係に悩み、そこから成長する姿を見て感動する『彼女たちの時代』もおすすめです。
●『カーネーション』
販売元/東映・東映ビデオ
発行/NHKエンタープライズ
主演・尾野真知子
コシノ三姉妹を育てた小篠綾子をモデルにした一代記。男勝りな性格で洋裁の道に進む糸子の両親や夫の死、戦争、不倫、親友との別離と再会などを描く
●『すいか』
販売元/バップ
34歳で結婚も親離れもできないヒロインが、同期の女性が3億円を横領し逃走したことが引き金となり「ハピネス三茶」という下宿屋に転がり込み、風変わりな住人たちとの交流を経て成長していく
●『北の国から』
販売元/ポニーキャニオン
主演・田中邦衛
主人公が妻の不倫をきっかけに、2人の子供を大自然で育てようと富良野に帰郷・奮闘する。’81年の連ドラ以後、8本にわたり役者の虚実を織り交ぜつつ、一家の成長を描いた
●『3年B組金八先生第5シリーズ』
販売元/ビクターエンタテインメント
3年B組担任が生徒から暴行を受け、金八(武田鉄矢)が急遽、担任となりクラスを立て直していく。金八はクラスを崩壊させているのが優等生・健次郎(風間俊介)だと気づくが……
●『彼女たちの時代』
販売元/フジテレビ(VHSのみ)
主演・深津絵里、水野美紀、中山忍
OLたちの日々の葛藤や悩みを描く群像劇。リストラ候補になってしまったヒロインの姉の夫を通してサラリーマンの苦悩もリアルに描き話題となった
【てれびのスキマ氏】
『水道橋博士のメルマ旬報』、『日刊サイゾー』、『Dropkickチャンネル』でテレビコラムを連載しているほか『splash!!』、『TV Bros.』、『Dropkick』、『マンスリーよしもとPLUS』などで執筆
― [鉄板で泣ける名作]40選【7】 ―
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