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人見知りに悩む人に恋愛カウンセラー・羽林由鶴さんが喝!

―[山田ゴメス]―
 毎年、師走のころになれば、いささか憂鬱になる。やれ忘年会だ、やれクリスマスパーティだ……と、新しい出会いの機会が1年分くらいまとまって押し寄せてくるからだ。社交的な性格の人なら「待ってました!」と言わんばかりだろう。
人見知り女子の恋愛法則

『人見知り女子の恋愛法則-「また会いたい」と言われる人になる!』(角川書店)

 だが僕・山田ゴメスは、こー見えて、わりと重度の自称・人見知りだったりする。本当は、何時間話をしていても心底疲れない、ほんの一握りの友人たちとウジウジつるんだり、家でドカベンをイッキ読みしているほうが好きなのだ。この性格……変えられないんすかね? ってことで、今回ゴメス記者は、11月28日に新刊書籍『人見知り女子の恋愛法則』を角川書店より刊行した、103kgの恋愛カウンセラー・羽林由鶴さんに、人見知り治療のためのガチ・カウンセリングをお願いした! 羽林:ゴメスさんって、そんな人見知りに見えないよ? ナイナイアンサーのみんなとも、けっこう仲良くやってるし……。(※註:ゴメス記者と羽林さんは『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)でクセモノ相談員として共演中。知り合って1年ほどの関係である) ――いや、よくそう言われるんですけど、じつは人見知りなんです……。 羽林:カウンセリングをしていると最近、ゴメスさんのように人見知りを自認する方が妙に多いんですよね。そこで、今みたいに「人見知りには見えないよ」と言ってあげたら、ゴメスさんとまったく同じセリフが返ってくるの。この『人見知り女子の恋愛法則』は、そういう人たちに向けて、私なりのメッセージを発信した内容になっています。 ――それは「コレ一冊で今日からアナタも人見知りとサヨナラ!」的な? 羽林:いや、人見知りであること自体、とくに気にする必要はないの。だって、「こんにちは」「初めまして」ときて、「私は~」と、いきなりすべて開けっぴろげになる大人って、かえって気持ち悪いじゃないですか(笑)。大人なら、むしろ人見知りな部分を多少は持ち合わせていたほうがいい。問題なのは、人見知りによって他人から誤解を受けることなんです。
羽林由鶴,山田ゴメス

カウンセリング中、ズバズバと痛いところを突かれまくり、動揺を隠せないゴメス記者

――誤解って……具体的には? 羽林:人見知りは大きく分けると3つのパターンがあるんです。まず「ピエロ型」。一見社交的っぽい人が、家に帰って疲れ切っちゃうパターン。初対面からすごく頑張っちゃうの。理由は「素の私じゃ、みんなに認められないから」。なので「最初はもっと盛り上げなきゃ!」「気を利かせなきゃ!」と頑張り続け、サービス過剰になって、人前に出るごとにストレスを溜めてしまう……。やがて、「人と会う=仕事」みたいに疲れちゃって、だんだん人前に出るのが嫌になっちゃうんです。 ――わかるわかる! 僕もそーいうとこ、あるわ!! 羽林:次は「開き直り型」ね。ピエロ型とは違って「自分は人見知りだから」と思い込んで、すすんで人に接していかないタイプ。このタイプって、意外と見た目がハンサムだったり美人だったり、キャリアがあったりする人が多いんですよ。そういう人が自分の人見知りを意識して行動すると、ツンと冷たく見える。そして、まわりから見れば「ああ、俺ら(私ら)なんか相手にしてくれない女性(男性)なんだ……」と勘違いされるんです。しかも、そういう人たちは得てして人見知りが悪いことだと思っているから、人には言わない。まさに悪循環だよね。例を挙げたら、部屋に招いたとき「こちらにどうぞ」と席を勧めると、「イヤ、けっこうです」と答えちゃうような人。そう言われたら勧めた側もやるせなくなっちゃうじゃないですか(笑)。本音は「私は人見知りなので皆さんの中には入れません!」なんだけど、相手からすればその態度がすました感じに見えちゃう。 ――それもわかるわ~! 僕もそーいうとこ、あるかも? 羽林:ゴメスさん、今、自分で自分を男前だと公言してるってことに気づいてる(笑)? ――そ、そーいうつもりはないんですけど……(笑)。 羽林:あと、最後が「ピエロ型」と「開き直り型」両要素を持つタイプの「ミックス型」。このタイプの人って、空気自体は読めるんです。さっきの例で言うと、「本当は勧められた席に座ればいいんだよね」ってことはわかっているの。でも、「私なんかじゃ……」なんて想いが交錯して、それができない。答えを知っているのに答案に書けないようなもの。だから当人のガッカリ感が半端じゃないんです。「ああ、今日もできなかった……」と、とことん落ち込んじゃう。悩む深さはたぶん「ミックス型」が一番なんじゃないかな? ――それもわかる~っ! たとえば、飲み会なんかで、すでに3人だとか4人とかで盛り上がっている席を勧められて、そこに入っていったら、いきなり空気が変わっちゃったな、と感じたり……。 羽林:人見知り思考の人にありがちな勘違いですね。ただ、残念ながら誰もゴメスさんにそこまで気を配っていないんですよ。典型的な自意識過剰。自分がどう見られているかばっかり気にするんです。私も元々はそういうタイプだった。昔からコンプレックスが無茶苦茶強かったから、みんなが私を見て笑ってると思い込んじゃって……。だから、外ではずっと下向いたまんまだったし、端っこばかり歩いてたし。で、すぐ人とぶつかったりして、相手に文句を言われ、嫌な思いばかりしてた。でも、こういうメディアにも出る仕事に就いて、あらためて街に出てみると、「誰も私のことなんか見てないのね」ってことに気がついたんです。「人は人に関心がない」ことがわかったの。わかったから今は堂々と道の真ん中を歩いてる。けど、誰も私のことには注目していない。雑誌に出ようが、昨日テレビに出てようが、そこはまったく一緒なんですよ。 ――刺さるなあ、それ……。ちなみに由鶴さんから見て、僕はどのタイプだと思います? 羽林:正直に言っていいですか? ――はい。正直にお願いします!  気になるその内容は次回。後編(https://nikkan-spa.jp/555035)に続く! <取材・文/山田ゴメス> ●『人見知り女子の恋愛法則-「また会いたい」と言われる人になる! 家族やごく限られた友達、また役割がはっきりとしている仕事の場面では自分らしく振る舞える。けれど、飲み会や合コンなど恋愛を意識した場面ではなかなか社交的になれない……そんなアナタは必読!(角川書店) 【羽林由鶴(はねばやしゆず)】 羽林由鶴恋愛カウンセラー。体型コンプレックス、DV、離婚、シングルマザー等、自身の人生経験を踏まえた心理カウンセリングは愛情深く、相談者が絶えない。対面・電話・メールカウンセリングをベースに、テレビやラジオへの出演も積極的に行っている。『癒し系の女性になるヒント』、『彼と復縁できる「出会い直し」の方法』(以上、青春出版社)、『ちょっぴり不器用なあなたが、すてきな彼と出会うために』(中経出版)など著書多数。 携帯サイト:「恋愛オンチ脱出診断」(http://onchi.gsj.mobi/) ツイッター:@hanebayashi 山田ゴメス【山田ゴメス】 1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。また『解決!ナイナイアンサー』のクセ者相談員の一人でもある。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。著書『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
人見知り女子の恋愛法則

「また会いたい」と言われる人になる!

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