素人には難しい「最適な太陽光パネル選び」
◆プロが明かす「本当に発電する太陽光パネル」BEST5
’14年3月で補助金の打ち切りが決定。10年間買われる売電価格も今後下がる見通しである以上、優遇制度が生きているこの2か月間は、残された最後の買い時なのかもしれない。
よほどの災害でも起きない限り、家庭用の太陽光発電システムは7~8年で元が取れる計算となり、経済的なメリットをもたらすものと認識されている。だが、「それはパネル選びがきちんとできて、適切な設置方法がとられたケースの話。購入者に相応のリテラシーがないと、最初に言われていた数字と全然違うなんてことになりかねません」
と語るのは、太陽光パネルの販売から設置工事まで請け負うダブルウイングスの野村集平社長だ。
「一口に太陽光パネルといっても様々。製造元によって向き不向きがはっきり出ますし、設置場所の状況によっても最適なパネル、工法は異なります。最適なパネルを選ぶのって、一般人には難しいのが現実。大がかりなキャンペーンやハウスメーカーに勧められるがままに粗悪なパネルを買わされている人は少なくない」
太陽光パネルは国産・海外製とも設置可能であり、価格、性能、保証は様々。ではズバリ、野村氏の評価はどうか?
「東芝、長州産業、Qセルズが売れ筋ビッグ3。これにパナソニック、京セラが続く格好です。太陽光は制度が複雑な分、『普通はダメだけど特殊な工法を使えば15年保証が受けられる』なんて抜け道もあったりするので、プロと納得いくまでとことん相談するのがいいですね」
★プロが明かす「本当に発電する太陽光パネル」BEST5
1位:東芝 SPR-250NE-WHT-J
小さい面積で他社にない発電量を生む、非常に優れたパネルです。弊社でもお客様の60%が東芝を選ばれますね
2位:長州産業単結晶Cシリーズ
国内メーカーでパネルも純国産。価格は安め。保証が手厚く、モジュール出力を20年間、雨漏りも10年間保証。安心感があります
3位:Qセルズ Q.PEAK
国内での知名度は低いですが、世界的には超有名企業。変換効率がすさまじく高く、方角など悪条件下でも高い発電量が期待できます
4位:パナソニック HIT240α
HITは、表面に独自のシリコン技術が施されており、エネルギーを取り込みやすい。重さも20枚で432㎏と軽く、建物への負担が軽い
5位:京セラサムライ
住宅用のシステムを最初に開発した先駆者。パネルは長期連続使用でも劣化しにくく、屋根の面積を有効に使う施策にも長けています
【野村集平氏】
パネル選びの相談から設置工事まで、ワンストップで行うダブルウイングス代表取締役。パネルの知識は日本代表クラス
― 2013⇒2014(裏)流行ランキング【3】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ