好きな角度から見られる!W杯公式ネット動画のスゴさ
http://www.legendsstadium.com/)だ。
今月2日に動画配信会社のプレゼントキャストから発表された「LEGENDS STADIUM」は、大会全64試合のハイライト動画及びシーン別のクリップ動画を、最大20アングル(!)で視聴できるデジタルプラットフォーム。世界が注目するビッグマッチを、文字通り「様々な角度から見る」ことを可能にした。
W杯ほどの大会になると、常時20~30台ほどのカメラがそれぞれ異なるアングルで、ピッチ上の選手たちを捉えているという。しかし、放送時間の限られたTV中継で映るのは、そのほんの一部。時間的制約がないウェブ上にプラットフォームを作ることで、埋もれていた資産をフル活用できるのだ。
ユーザーはお気に入りの動画をソーシャルメディアで、たとえば「このシュートをこのアングルで見ると面白いよ!」といった具合に、こだわりのアングルでシェアすることもできる。自分ならではの“見方”を、小難しい説明をすることなく友達にシェアすることができるのだ。
同じプレーを異なるアングルで見れば、きっと試合の“見方”も変わるだろう。「LEGENDS STADIUM」は動画だけでなく、サッカーライターによるマッチレビューなどのコラムも配信する。様々なアングルで映像を見れるからこそ、コラムの文章にも各ライターの個性がより滲み出るはずだ。
「LEGEND STADIUM」は他にも、走行距離やスプリント数、ヒートマップ、位置情報などの充実したスタッツデータを提供する。本記事の冒頭で「サッカーは数値化・データ化が難しい」と述べたが、近年はテクノロジーの力でその難しいデータ化も進化しており、また新しい“見方”が生まれつつある。
「いろんな見方ができる」というサッカーの特徴は、きっとこのスポーツが生まれたときから変わらずに存在するアナログな魅力だろう。一方で、スタッツデータは今日の情報化社会ならではの、デジタルでの新しい楽しみ方。「アナログとデジタル」「旧と新」の融合で、スポーツの楽しみ方は多様化していく。
●LEGENDS STADIUM:http://www.legendsstadium.com/
<取材・文/内野宗治(スポカルラボ)>
http://www.facebook.com/SportsCultureLab
スポーツをカルチャーとして表現するメディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。
サッカーというスポーツが持つひとつの魅力は「いろんな見方ができる」ことだ。
一球、一打席ごとに判定が出る野球のようなスポーツとは違い、22人の選手が常時ピッチ上を駆け巡るサッカーでは、選手の能力やプレーを数値化・データ化することが難しい。そのため、定量的・客観的な評価や分析をすることが難しく、専門家の評論でさえ極めて主観的なものになりがちだ。サッカーはときに「主観のスポーツ」とも言われる。
とはいえ、主観的であることは決して悪いことではない。「主観のスポーツ」であるが故に、様々な意見が生まれ議論が活性化する。見る人の数だけ視点があり、様々な角度から見ることができるのは、サッカーの醍醐味でもある。
そんな「いろんな見方ができる」というサッカーの魅力をデジタルの力で引き出したのが、いよいよ間近に迫ったW杯ブラジル大会のオフィシャル動画を配信する「LEGENDS STADIUM」(
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ