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タダで一夜を明かすのに最適な場所を探してみた

財布を忘れて家を出ると、その日一日、どうしようもない不安に駆られるもの。しかしそんな状況下でも生き残るべく、衣食住をタダでどこまでできるかチャレンジしてみた! ◆3日間、自宅以外にタダで寝泊まりできるか
シェアハウス

神経がか細いと人の気配がするシェアハウスは厳しい

「外で寝るだけなら余裕っすよ!」。威勢よく啖呵を切った記者Hだったが、いざ冷静になってみると、仕事はどうするのかなど、さまざまな問題に直面した。最低限寝そべることができ、Wi-Fiがある場所を探してみたが、無料宿泊所やフリーレントなどは条件が厳しく、想像以上にタダの寝床は見つからない。結局、初日は友人の住むシェアハウスに転がり込むこととなった。  しかし、あっさり受け入れてくれたものの寝床はリビング。また、何故かイタリア人のカップルが泊まりに来ており、床で雑魚寝するハメに。晩飯を用意してくれるという話だったが、実際与えられたのは発泡酒とポテトチップスという大学生のようなスタートとなってしまった。  Wi-Fiやコンセント、テレビなど、インフラは整っているため不自由はなかったが、深夜にゴソゴソ動き回る住民やイタリア人たちのイビキで寝心地は最悪。また、窓の閉め方がわからず、冷たい風が吹き抜けるなか、ゆるキャラのぬいぐるみで暖をとるという悲しい夜を過ごすこととなった。
空港

空港のロビーは照明も暗めにされ、空調も適度な温度に

 前日の疲れもそのままに、2日目に向かったのは某空港。ところが、到着すると、真夜中にもかかわらずロビーには多くの人がいるではないか! ほとんどのベンチは早朝便を待つ人や、乗り継ぎと思しき外国人に占領されており、思わぬ“領土問題”が発生。  しかし、無料のWi-Fiや充電コーナー、コンビニなど、設備の充実度は満点。ベンチもしっかり寝ることのできる造りになっており、快適さも抜群! が、警備員の視線が厳しく、ほかの利用客にも迷惑がかかるのでオススメはできない。  そして、いよいよやってきた最終日。諦めきれずにさまざまな方法を検索するも、万策尽きた筆者が向かったのは野宿の定番スポット、公園。 「もう横になれればどこでもいい……」。水道水の入ったペットボトルを握りしめ、最後の力を振り絞ったが、いざ公園に向かうとほとんどのベンチにはホームレス避け(?)の手すりが。歩き回り、横になれるタイプを発見したころにはすっかり汗だくになってしまった。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=692259  さらに虫が多いため、ベトベトのまま長袖長ズボンで寝ることに。また、周囲に気を使う必要はないが、あまりに人けがないので、安心感はかなり低い。やがて携帯の充電も切れ、孤独感に包まれながら朝を迎えた。  タダとなると、都心では横になることすらままならないのが現実だ。幾度となく「カネは払うから、“寝るための場所”をくれ!」と思わされ、あらためて布団の大切さを痛感した3日間となった。 <検証結果> 心と体の疲労を考えれば、むしろケチるほうが損 ― 徹底実践 人はどこまでタダで暮らせるか?【3】 ―
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