羽生名人チェスの歴史的対局も「将棋電王戦FINAL」関連イベントに注目
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羽生名人は、チェスの名手としても有名で、今年9月には、全日本チェス選手権で何度も優勝している強豪チェスプレイヤーの小島氏と公開対局を行ない、勝利している。元世界王者で、現在でも「世界トップ10には入る」と言われているカスパロフ氏と羽生名人との対決は、歴史的な事件ともいえるだろう。
羽生名人が次に登場するのは、2015年2月8日。将棋電王戦FINALのスポンサーTOYOTA自動車全面協力によって開催される「リアル車将棋」だ。自動車を駒にみたて、西武ドームにて史上最大(物理)の将棋は、いったいどんな展開をみせるのか? しかも、対局相手は、第3回将棋電王戦に出場し、プロ棋士で唯一コンピュータ将棋ソフトに勝利した豊島将之七段。2014年10月には第62期王座戦で羽生名人と対局し、2勝3敗という僅差の対局をみせた。
羽生名人はTOYOTAが選んだ過去の名車を手駒とし、豊島七段はユーザー投票によって選ばれる現行車だ。投票は、8種類の駒ごとにテーマに沿った候補車2〜4台から選ぶかたちとなる。車好きも将棋好きもアツくなる歴史的な対局になりそうだ。
このほか、発表会では将棋電王戦のエグゼクティブプロデューサーにKADOKAWA・DWANGOの相談役で元奨励会員でもある角川歴彦氏が就任したと発表された。関連イベントは、大晦日に森下九段による電王戦リベンジマッチが行われるなど、3月はあっという間に来てしまいそう。プロ棋士側が大きく負け越している電王戦だが、今後の展開からますます目が離せない。
◆将棋電脳戦FINAL 対戦カード
【第1局 3/14】▲斎藤慎太郎 五段−△Apery(平岡拓也)
【第2局 3/21】▲Selene(西海枝昌彦)−△永瀬拓矢 六段
【第3局 3/28】▲稲葉陽 七段−△やねうら王(磯崎元洋)
【第4局 4/4】▲ponanza(山本一成)−△村山慈明 七段
【第5局 4/11】▲阿久津主税 八段−△AWAKE(巨瀬亮一)
◆「将棋電王戦FINAL」出場棋士発表PV
http://www.nicovideo.jp/watch/1413081617
◆将棋電王戦 ニコニコチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/channel/denousen/
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<取材・文・撮影/林健太>
11月26日、「将棋電王戦FINAL記者発表会」がニコファーレで開催された。将棋電王戦は、「5人の現役プロ棋士」と「5つの将棋対局ソフト」の団体戦で、これまでの対戦成績は2勝7敗1分。来年3月に開催される対局で、この団体戦方式は最後となる。発表会では、3月に開催される対局の組み合わせ発表、先手後手を決める振り駒が行われたほか、3月よりも前に開催される関連イベントの発表が「むしろこっちが本編」と言われるほど注目の内容となっていた。
その中でも、最も注目を集めたのは、羽生善治名人による対局の発表。しかも、その内容が、チェス、車を使った将棋という異色の対局だった。羽生名人といえば、20日に行われた対局で、公式戦通算1300勝の史上最速記録を樹立し、トッププロとして活躍を続ける1人。
まず登場するのは、11月28日。15年もの間チェスの世界チャンピオンに君臨し続けたガルリ・カスパロフ氏とのチェス対決に挑む。カスパロフ氏といえば、人類の代表としてIBMのチェス専用コンピュータ「ディープ・ブルー」との対局で知られる。今回の発表会に初来日、プロ棋士とコンピュータの手番を決める振り駒も担当した。
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