「日産キューブは、きゃりーぱみゅぱみゅに続く日本の秘密兵器だ」清水草一×渡辺敏史・新春自動車放談
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
記念すべき10回目を迎えた清水草一×渡辺敏史両氏による恒例のゆく年くる年放談。愛すべきクルマバカの2人が2014年の自動車業界を振り返り、2015年を占う!
◆トヨタが日本を救う!?
【第10回記念 2015年 新春自動車放談】
清水草一(自動車ライター)×渡辺敏史(自動車ライター)
――自動車メディア業界にアベノミクスの風は吹いてますか?
清水:吹いてないよ!
渡辺:誰も実感ないと思いますよ。
清水:昔は書き手と質によって原稿料のレートが違ったけど、10年くらい前からかな、誰が書いても同じになったんだよ。
渡辺:松竹梅みたいなランクありましたよね。でも今は業界全体が梅になっちゃった。徳大寺(有恒)さんも亡くなって、自動車ライター総フラット化の時代ですよ。
清水:1字10円なんだから、数書くしかない。まあ、仕事があるだけ幸せですか。
――気を取り直して、2014年「私のカー・オブ・ザ・イヤー」を発表してください。
清水:俺は超弩級の軽自動車ウェイクだね。自転車が2台そのまま積めるし、ゴルフバッグを3本立てて入れられる。BMWやアウディはダイハツを見習え!
渡辺:あのクルマは、縦横比の概念が完全に崩れ去ってますよね。
清水:青色LEDくらいのぶっちぎり感。日本車のガラパゴス化の極致に達している。
渡辺:僕がドイツ人で、成田空港からバスで東京向かうときにウェイクが走ってたら、目をまんまるにすると思いますよ。あのCMみたいに、なんじゃこりゃって。ふっきれ感はナンバーワンですよね。
――では渡辺さんは?
渡辺:ウラカン。ランボルギーニがこんなにちゃんとしたクルマつくるようになったのはショックでしたね。それに、これからはダウンサイジングターボ時代に突入するから、NA(自然吸気エンジン)9000回転の世界は、お金出しても買えなくなる。ほんとのラストチャンスかもしれない。
清水:フェラーリもポルシェもターボになるから、NAにこだわるランボルギーニの独走だね。
――2015年の新車はトヨタ・プリウスはじめ、ホンダは度重なるリコールの影響で発売が遅れたクルマが目白押しですし、マツダのロードスターもあります。
清水:トヨタ、日産、ホンダ、マツダの大手4社が熱い! なかでも日産キューブがダークホースだね。ウェイクは国内専用だけど、キューブはきゃりーぱみゅぱみゅに続く秘密兵器として世界に進出して、日本のかわいい文化を本気で海外に発信してほしいよ。
渡辺:僕もその意見には同調します。現行キューブは不遇の時代を過ごしてますが、あのゆるキャラ感はたまらない。
――でも、みんなクルマ買ってくれますかね?
清水:祭りだよ! 自民党が大勝利して下地は整った。消費再増税までは大爆発だよ! 「お隣さんには負けたくないわ」という意識の復活の兆しが見える。
渡辺:ガソリンも安くなってますもんね。
清水:すごい追い風が吹いてんだよ! 円安になったけど、原油価格は4割も下がったんで、安倍総理には神風が吹いてるんだよ!
渡辺:今ぐらいの価格が自制心保つにはちょうどいい塩梅。これ以上安くなると寒いからクルマ乗っていこうという不要不急の外出が増えて、渋滞が悪化する。
――2015年の自動車業界はどうなります?
渡辺:アベノミクス猛烈信者の清水さんに聞きたいのは、GDPマイナス1.9%に下方修正された件。
清水:消費増税が間違ってたのは、共産党の言う通り(笑)。アクセル踏むべきときにブレーキ踏んじゃった。消費再増税まであと2年半だから、それまでにどこまで景気回復するかが問題。消費税8%から10%にしたって、年間たった3.5兆円程度しか増収にならないわけ。これじゃ国は救えないんだから、経済成長以外に道はないんだよ。毎年毎年2%くらい経済成長して、6%くらいずつ税収が増えいけば、15年後には60兆円の税収増が見込める。
渡辺:祭りのような経済になるしか道はないんですね。
清水:だからブレーキは絶対踏んじゃいけないんだよ!
渡辺:社民党が主張してる、まさかの減税は?
清水:当たりだよ。社民党の主張は正しい!
渡辺:ムーディーズもビックリ。
清水:5%に下げたら祭りになると思うんだ。安倍総理も社民党の意見を入れて5%に減税するという英断を下してもらいたいな。
――もし減税されたら格付けが下がり、ますます円安になりますね。
清水:そうすればトヨタの利益は3兆、4兆だよ。それだけで日本の税収はいくら上がると思ってんだ!
渡辺:リーマンショックからしばらく真っ赤で法人税払えなかったんですよね。
清水:で、2013年度分は7678億円払ったわけだ。それが単純に倍になる。トヨタだけでかなり日本を救える!
⇒【後編】に続く https://nikkan-spa.jp/770230
<清水草一が選ぶCAR OF THE YEAR 2014>
●ダイハツ・ウェイク 135万~187万3800円
●メルセデス・ベンツCクラスセダン 419万~644万円
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
ムーヴキャンバスに新型登場。かわいさだけじゃないクルマとしての実力
EVよりガソリン車の伸びしろが大きい理由
ドラテクとエロテク炸裂の軽自動車タフトは男の理想形
最近の軽自動車でカーマニア清水草一が一番いいと思う1台は?
日本の新車販売ランキング、よく見たらダイハツだらけ!なんでこうなった?
“超極上車”に仕上げた中古ベンツの「5年間にかけた整備費」を算出。月の支払額は新車ミニバンと“ほぼ同額”に
50万円台の激安ベンツが「実はお買い得といえる」ワケ。“壊れそうなイメージ”の実体とは
最新のベンツCクラスに乗ってみてわかった長所と5つの欠点
ベンツGクラスはいつから港区アイテムに?かつては「坂道も登れないジープ」
ベンツW140の整備費用が年間100万超え!それでも満足な中古外車オーナー心理とは
この記者は、他にもこんな記事を書いています







