カーライフ

「なんにもねえ初代アルト」が「なんでもありアルト」に。シートヒーターに自動ブレーキも

今でもアルトは貧乏人の味方! 新型は94万円で全部ついてるぜ!

『俺ら東京さ行ぐだ』は、担当Kの郷里が生んだスーパースター、田舎のプレスリーこと吉幾三の代表曲の1つです。『俺ら東京さ行ぐだ』の発表は’84年。アルトが初代から2代目になる年でしたが一応、歌の舞台・青森県の津軽地方にもテレビやラジオ、信号機ぐらいはありました。まあ、バスは1日数本だったし、レーザーディスクは見たことありませんでしたけど!
オートクラブ

NEW ALTO

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

俺ら東京さ行ぐだ的アルトは今は昔だけど……

 近年、新車の値段がとても高くなった気がする。たとえば初代ヴィッツ(’99年登場)は、93万円から買えた。昔は小型車や軽自動車のエントリーグレードは、100万円未満で買えるのがアタリマエだったのだ!  でも今、ヴィッツの後継モデル・ヤリスは、最安でも139万円する。約1.5倍の値上がりだ。日本人の平均所得はまったく上がっていないのに! これじゃ貧乏人は新車なんか買えねぇべ!  輸入車はもっと値上がりしている。たとえばフェラーリ。同じく’99年登場の360モデナは1758万円だったけど、現在の296GTBは3678マンエン! 2倍以上の値上がりだ。ガーン。その間に欧米人の平均収入は約2倍になったので、ちっとも値上げじゃねえってんだからさらにショック! 日本人だけがメチャメチャ高くなったと感じてるのだ! 涙が出るぜ!
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標準装備は驚異的に充実
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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