「日本のトイレ」は洗浄便座だけじゃない!エコでも世界を席巻
文化・自然など、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、引き継がれてきた人類共通の遺産、ユネスコ世界遺産。日本でも和紙、和食、富岡製糸場などさまざまあれど、それ以外にも“俺”が声高らかにしたいオレスコ世界遺産はこんなにあった!
◆世界No.1のハイテク&エコ配慮!<トイレ>
誰もが毎日利用する、なくてはならない存在のトイレも、実は日本が世界に誇れるもののひとつ。海外セレブの間でも人気が高く、レオナルド・ディカプリオが来日時に感激して温水洗浄便座を購入したり、マドンナが来日時に「日本のウォシュレットに会いに来た」とコメントするなど、日本のトイレはまさに世界を席巻しているのだ。トイレメーカー大手・TOTOの広報担当者に話を聞いた。
「TOTOの温水洗浄便座『ウォシュレット』は確かにエポックとなった商品ですが、日本の発明品ではないんです。米国の医療用の商品をもとに一から自社開発して1980年に発売したもの。世界遺産とまではいきませんが、初代『ウォシュレットG』は日本機械学会の『機械遺産』にも登録されているんですよ」
そんなスゴい日本のトイレだが、最近ではアウトドアや災害現場で活躍する“エコ”なトイレでも世界遺産級の商品が登場している。バイオ式仮設トイレ「ラファレット」は、これまで汚物をタンクに溜めてまとめて回収していたものを、菌の力で汚物を分解・消滅させてしまうという超ハイテクトイレ。似たタイプで、凝固剤で汚物を固めるトイレもあるが、それを一歩進めたものというわけだ。
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また、下水につながるマンホールに直接排泄できる「マンホールトイレ」も、“汚物を溜めずに処理できる簡易トイレ”という点で、画期的な商品のひとつだ。
「また、水を溜めるタンクをなくしたタンクレストイレをはじめ、『音姫』でおなじみのトイレ用擬音装置などは、日本のトイレ環境を大きく変えました。30年前と比べると、トイレで1回に流す水の量は約3分の1になっています」
節水という観点では、ほとんど水を使わずに空気の力で汚物を吸い出す新幹線のトイレも世界遺産レベルの開発といえそうだ。快適でどこでも使えて衛生的で、そのうえ節水。
日本のトイレには、世界遺産にふさわしい日本の技術の粋が詰まっているのだ。
【識者:日本トイレ協会】
メーカーや行政機関、トイレファンなどが集まって生まれたトイレ文化を推奨する団体。トイレ文化発展に貢献した関係者を表彰する「グッドトイレ選奨」を毎年実施
― 俺の中では重要文化財 オレスコ世界遺産【1】 ―
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