デジタル

ローテクの塊!? パナソニック一地味な商品「球ランタン」発売

ローテクの塊!? パナソニック一地味な商品「球ランタン」発売 パナソニックが、6月30日に発売したLEDランタンその名も「球(たま)ランタン」(http://ctlg.panasonic.com/jp/light/lantern-light/lineup.html)は、懐中電灯としても使用可能な2WAY仕様のLEDランタンだ。ハイテク白物家電や4K大型テレビなどが目立つパナソニックで、写真で見てもわかるように、もっとも地味な商品のお目見えと言えよう。

◆開発したのはねずみ男!?

「球形状のため、光を広角に照射することができるので、寝室の枕元の灯りはもちろん、暗所での作業まで幅広く活用できます」とは、同商品の広報を担当する中和田美紗氏。有名女優や俳優、有名アスリートのTVCMなどはなく、彼女が地道に広報活動をしている。

 この「球ランタン」、見た目は電球に筒をくっつけたような形で、そのままスタンドに立てて使うこともできるし、握って懐中電灯のように使うこともできる。見た目は電球のようだが、球形状部分を含め本体は樹脂性なので、万が一、手元からスルリと落下しても、電球のように割れるような心配はないだろう。

「スタンドに立てたまま、球の部分を一度押し込むと弱モードで点灯、二度押し込むと強モードで点灯する、とてもシンプルな商品です」

ローテクの塊!? パナソニック一地味な商品「球ランタン」発売

中和田美紗氏

 なるほど。見たまんま電球型ランタンというわけだ。ほかに、何か特徴はあるのだろうか?

「そーですね……。ここだけの話、四六時中、電池と電球のことばかりを考えているような、ねずみ男かも!?っていう雰囲気の人が開発した商品なんです!」

 ……。要するに、このローテクの塊の開発に没頭する、ねずみ男ならぬローテク職人の執念の結晶が「球ランタン」なのだ。

◆誰が呼んだか球ランタン!

 そういえば東日本大震災の際、停電の影響でランタンが品切れになり、なかなか手に入らなかったことを覚えている。防災意識が低かった記者は当時、慌ててランタンを探し求めた。震災後、記者のように防災意識が高まり、ランタンを常備するようになった人は多いだろう。とはいえ、せっかくの防災グッズも、引き出しの奥などに仕舞い込んでしまっては、いざというときに役立たない。

「当社も単一形~単四形まで、どの乾電池でも使える懐中電灯など、実用的な商品をいろいろ作っていますが、『球ランタン』はリビングや寝室に置いて普段から使えるので、いざというときにもサッと使えます。もちろん、キャンプやバーベキューなどアウトドアでも使えます。日常的に目につく場所に置いておける商品なので、見た目とは裏腹に、とても実用的なんです」

 誰が呼んだか、いつの間にか社内でそう呼ばれるようになり、そのまま商品名になってしまった「球ランタン」の使用電源は、単三形電池3本。明るさの強弱切り替えが可能で、パナソニックの乾電池エボルタの場合、弱モード時で1000時間、強モード時で55時間の使用が可能だ。

「松下幸之助物語」(http://www.panasonic.com/jp/corporate/history/founders-story.html)によれば、経営の神様・松下幸之助も、創業時は地道に電球のソケットを手がけていたとか。きっと売り場でヒッソリと売られている「球ランタン」は、パナソニックで一番地味な商品かもしれないが、同社のモノづくりの精神を受け継いだ職人が魂込めて作った逸品なのだ。ねずみ男と「球ランタン」に光あれ! <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/我妻慶一>

ハッシュタグ




おすすめ記事