デスクトップPCなんて、コスト重視の法人や、カスタマイズ好きのマニアのためのもの……そんな思い込みは、今すぐ一掃せよ！ 　PCの時代がノートブックに移行して久しいが、去る2016年は、久しぶりにデスクトップPC界隈が盛り上がった年であった。 「その理由のひとつは、グラフィック機能が大幅に向上したこと。GPU大手のNVIDIAが出しているGeForceが900番台から1000番台へと“世代交代”を果たしたのですが、こういうタイミングでは新機種が多く登場します。とりわけ、昨今のeスポーツブームも後押しして、ゲーミングPCが元気な年でした。なかでも、どデカいタワーを買ったり、自作したりするほどではない……というライトめのユーザーに向けたスタイリッシュなモデルが増えましたね」と話すのは、デジタルライターのコヤマタカヒロ氏。 　この“デザイン重視”という潮流はゲーミングPCにとどまらない。 「デスクトップPCには、以前ほど“拡張性”が求められなくなってきています。ソフトウエアやUSBの外付けデバイスで、かなりのことが実現するようになりましたからね。その結果、コンパクト化も含めてデスクトップPCのデザインを見直そうという動きが顕著になってきました。円筒形の新しいカタチを打ち出したアップルの『Mac Pro』の影響もあるでしょう」（コヤマ氏。以下同）