更新日:2022年10月29日 01:38
恋愛・結婚

マッチングアプリの“確認強迫”に取り憑かれた既婚男性…通勤中やトイレの中でも女性をチェック

依存症は、酒や薬物などの物質が引き起こす印象が強いが、近年では、本人の意思の問題と思われてきた痴漢や万引などの行為も、治療が必要な依存症と捉えられている。“新型依存”とも言うべき新しいケースは次々と増え続けている。
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彼のLINEには女性の連絡先がずらり。一度でもやり取りした相手は、戦果として消したくないのだとか

男として終わりたくない! 新規女性と毎週デート

 出会いのツールとしてすっかりポピュラーになったマッチングアプリ。IT営業の石島健吾さん(仮名・39歳)も、TinderやPairsなど複数のアプリを掛け持ちし、マッチングした女性と毎週のようにデートを重ねている。ただひとつの問題は、彼が既婚者ということだ。 「交際人数たった2人で結婚したのが、男として正直コンプレックスだったのかも。もっといい女と付き合えたのでは、今日はもっとかわいいコが登録しているかもと思うと、通勤中やトイレの中でも毎日チェックしてしまいます」  これまでデートした人数は実に50人以上。しかし、そのうちホテルまで漕ぎ着けたのは6人だけだ。 「1回目のデートでダメだと、ハイ次、と興味を失ってしまうんです。常に新規のコと会っていないと、やめたら男として終わってしまうような気がして……」  画面に次々と表示される女性を「このコはオッケー、ダメ……」とロボットのようにスワイプ(仕分け)する石島さんは、何かに取り憑かれているように見えた。 ●心理学者・杉山 崇氏の解説 彼の場合、ネット依存や性依存に加えて、常に自分のタイプのコを見逃していないか確かめないと気が済まない“確認強迫”もあるのでは。強迫性障害と依存症の線引きは難しいんです 【杉山 崇氏】 心理学者、神奈川大学人間科学部教授。専門は臨床心理学、応用社会心理学、産業心理学など。著書に『ウルトラ不倫学』(主婦の友社) ― 急増する[新型依存症]が危ない ―
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