コロナ禍で自宅の滞在時間が増え、広さや家賃をはじめとした住環境への課題が見えてきた昨今。趣味や癒やしも充実させられる、自分にとっての“住みたい街”はどこか。今回の記事では「猫が多くて癒やされる街」と「Tinderでマッチしやすい街」を紹介する!
猫が多くて癒やされる街
▼谷根千は今や猫不在の街に。中央線沿線が熱い

社会のしがらみで疲れた心を、ほっこりと癒やしてくれる「猫」。YouTubeで猫動画が軒並み多数再生されていることからも、需要の高さが窺える。人との触れ合いが乏しい今、街猫とすれ違うだけでも明るい気持ちになれそうなものだ。猫写真家の石原さくら氏に、猫が多い街を聞いた。
「基本的に狭い路地が残っている街に多く生息していますね。以前から街猫がいることで有名な“谷根千”も、ここ数年のマンション建設や再開発の影響で、一気に少なくなりました。今なら、立石を中心とした葛飾区です。人との繫がりが濃いエリアは猫も安心するのか、寄りつく印象がありますね」
同じような理由で、商店街が目立つ中央線沿線の駅にも多い。
「特に西荻窪では銭湯やレストランに『看板猫』が多いですね。吉祥寺も毎年『吉祥寺ねこ祭り』を行うなど、街を挙げて猫にウェルカムな雰囲気にしています」
夜の賑わいを取り戻しつつある新宿にも、意外と猫がいるとか。
「新宿五丁目の裏通り、花園神社に行く途中の小道はいつ行っても猫が多いなと思います。夕方、飲食店の開店前には猫が集まって“ご飯待ち”しています」
建物が密集したエリア以外にも猫の集会所が。
「市川など千葉県の川沿いの街は、ホームレスの方が手厚く世話しているのと、気温も暖かくて猫にとって過ごしやすいんです」
人も気温もあたたかいところに猫の気配あり、というわけだ。

猫の生活を脅かすのは絶対にNG。「第一に怖がらせないこと、そして餌づけはしないこと。あくまで距離感を保った上で、触れ合ってください」(石原氏)
①立石
中央通り商店会など、下町情緒あふれる通りに猫も生息。「宇ち多゛」といった名店も。
②西荻窪
お洒落スポットとして名前が挙がる街だが、古き良き景色は健在。「天狗湯」には看板猫が。
③市川(千葉県)
旧江戸川、江戸川沿いにあるホームレスの居住地には猫も共生している。
④新宿五丁目
花園神社の裏手、飲食店エリアには朝方、夕方と定期的に猫が餌を求めてやってくる。
⑤稲毛海岸(千葉県)
稲毛海浜公園では植え込みやベンチで眠る猫の姿が。ボランティアも定期的に見回る。