更新日:2021年09月10日 11:33
エンタメ

自分の“アエギ声”を楽曲にした女性にマジメに質問「なぜ、そんなことしたんですか?」

 SEXは日本においてまだ2人だけの“秘め事”であり、最中の声ひとつでさえ他人に聞かれたくない人も多いだろう。しかし、この夏にSNSで話題になったYOUTUBE動画がある。タイトルはこうだ。 【音量注意】実際のセックス音声によって構成された楽曲 ドルショック竹下のMADBeatz【喘ぎの旋律】  今、電車乗っていたり、ご家族と居る方は再生しないで欲しいのだが、本動画は文字通り女性の喘ぎ声、淫語が軽快なビートに乗り、さらにエロアニメやハイレグ姿のおばさんが踊り狂う映像が合わせられている。“MADBeatz”の表記がつくのも納得、頭が狂いそうになる動画だ。  制作者はテクノユニット「LEOPALDON」のトラックメーカーである高野政所氏。“MADBeatz動画制作”を得意にし、’17年には風俗求人情報誌「バニラ」のリミックスコンテストでも優勝。近年は個人からのMADBeatz制作を請け負い、そのなかで前述の”体験ルポ漫画家”を自称するドルショック竹下氏から、自身のSEX音源を使った動画制作の依頼が来たというのだ。この動画は瞬く間にSNSで拡散され、公開1か月で4万再生近くに達している。このドルショック竹下という女性は、なぜ自身の喘ぎ声で音源を作ろうと思ったのか? 頭がイカれているのか? 本人に直撃した。

パパイヤ柄の水着で気合十分の竹下さん

――宜しくお願いします。本日の衣装も過激ですが、ドルショック竹下という人物は何者なのでしょうか? ドルショック竹下(以下、竹下) 本業は漫画家です。ハプニングバーや乱交パーティーなどアダルトの現場のルポ漫画を得意にしています。漫画業の傍ら、ゴールデン街のBAR「Sea&Sun」でキャプテンもしています。 ――ママではなく、キャプテンですか? 竹下 はい、みんなのキャプテンです。 ――……。あのような音源を公開するあたり、経験人数はかなり豊富なのでしょうか? 竹下 そうですね。以前は「SEXも仕事のうち。男性の生態の調査」ぐらいに考えていて、70人を超えたぐらいから数えてないですね。経験人数は300~500人程度じゃないですか? 現在はコンビニエロ本も絶滅して掲載媒体も減り、“仕事”という枠もなくなり新規男性のペースは落ちました。 ――話題の音源ですが、あれは実際に竹下さんのSEX中の音声を使用しているのでしょうか? 竹下 はい。「Tinder」で出逢った若い男性との一夜の声です。無許可で録音していました。盗撮ですね。 ――……。大丈夫ですか? 竹下 たぶん(苦笑)。相手は24歳の青年で、『Tinder』を使いネットナンパしまくっている、いわゆる“ヤリチン”の男でした。「俺、お母さんより年下だったら大体抱けますね」と女性を軽視していたんです。私の経験的に、こういう男のSEXはつまらない。実際にダメでした。でも、せっかくだから少しでも気持ちよくなりたいじゃないですか? 自分を盛り上げるために、音声だけ録音。すごく興奮しましたよ。一戦を終え、丁度このお店の出勤だったので、お客さんに音声データを聞いてもらいました。自分でも気付かなったんですが、『おばさんの××××を使って!』と絶叫していて、みんなで大爆笑。これは流行る!と確信しました。 ――流行らないと思います。 竹下 でも、すでに私の周りの女性には、SEX中の声を録音するのが流行ったんですよ。子供の頃、興味本位でラジカセなどで自分の声を録音して聞きませんでしたか? アレと一緒です。たまに聞き返すんです。「あの夜は、素敵だったな……」とニヤニヤするんです。 ――定期的に録音しているんですか? 竹下 いや、その彼を含めて2人だけです。本当は新規音源を録りたい気持ちはありますが、コロナもあり気軽に濃厚接触できないじゃないですか。令和2年の夏も終わりに差し掛かっていますが、この1年では私まだ処女です。本当はヤリたいけど。(編集部より:無事、8月末に済ませたそうです) ――コロナ前はどんなベースでしたか? 竹下 2年前は1週間に1~2人は会ってSEXするという生活を送っていました。1年間で50人は超えたかな? もちろん、会っても好みじゃなければしませんし、お茶やデートで終わる男性もいました。

「おばさんの××××使って!」のセリフは承認欲求から出た叫び

左の同じバーに勤める藍川じゅんさんも、『鬼性欲ブスのOCCC道場』という書籍を出したばかり。どんなバーだ

――音源で「おばさんの××××使って!」は衝撃的なフレーズでした。あれは狙って言ってるんですか? 竹下 いえ、高まって自然と出ていました。おばさんの承認欲求の叫び、かもしれませんね。私はシングルマザーで、同時に漫画家と飲み屋のママという“女独り”で生きています。ストレスが溜まる生活のなかで、女40歳、自分の“老い”も実感し始めている。「Tik Tok? なにそれ食えるの?」って感じですもん。そんな私のストレス発散と承認欲求を短時間で満たせるもの……それはラブホテルの“休憩”を利用した行きずりのSEXなんです。セックスレスの人妻が、「自分の価値を確認したい」と言い不倫するでしょ? あれと一緒のハード版。 ――あの音源には、おばさんの悲哀が含まれているのですね。 竹下 軽快のビートの裏に、おばさんの“藁にもすがる思い”が潜んでいます。もうね、若い男に相手にされるだけでも有り難いんです。「若いエキス、頂きます!」という感じ。おばさんって、もう妖怪に近いかもしれない。 ――……妖怪ですか? 竹下 水木しげるの描く妖怪にも、だいたい悲しいエピソードがあるでしょ? おばさんにもある。忘れられて打ち捨てられているかと思えば、「まだいるぞ!」と主張して、世間をおびやかし人々を震えあがらせたりしながら、飄々と暮らしている……。そういう点においておばさんは妖怪ですよね。 ――……。よくわかりません。 竹下 こんな妖怪だけど、お礼にSEXは頑張るし、ホテル代だって払っちゃうんだから。世のおばさんは、どんどん『Tinder』で若い男を食っていくべきですよ。便利です。 ――ホテル代も出している? 竹下 えぇ。たまに優しい男の子が「いや、俺支払います!」と男気をみせるけど、おばさんは割り勘を申し出ます。だって自分より15歳、20歳も若いんですよ? 奢ってもらったらダサいですもん。むしろ自分が払って、その代わりSEXに口出すみたいなほうが、よっぽど気分がいい(笑)。クンニはさせるし、積極的に指導していきます。『こう舐めなさい』みたいに誘います。金を払ってんだから、それぐらいしても良いっしょ? 一戦終わった後、男性たちから「あんなに“おばさん”を連呼する女性がはじめてでした」「おばさんプレイが忘れられない」と言われることもあります。おばさん、嬉しい。
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私の下品なSEX音を高野さんがPOPに変えた
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