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元セクシー女優が「成人向けビデオが売れなくなった理由」を語る。“違法な無断転載動画”は業界最大の敵

 成人向けビデオの平均売り上げが低迷してから、どのくらいの時が経っただろう。  以前はの売れ行きはヒット作だと数万本を記録していたのが、少し前には1万本で「売れた」と言われるようになった。現在では1万本さえ届かず、人気の出なかった作品は100本捌くことさえ困難だそうだ。  ビデオの購入数が減ったのは「無料視聴ができるせい」と言われているものの、原因はそこだけではない。元セクシー女優の観点で、ビデオが売れなくなった理由を考察してみようじゃないか。

売れなくなった理由は「コンテンツの多様化」

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 個人ファンサイトや年齢制限ありのVTuber、個人撮影配信(通称:個撮)、そしてSNSの裏垢女子など、今はビデオにこだわらずとも“成人向けの世界”に触れられる。コンテンツの多様化により、ユーザーの選択肢が幅広くなった点が売り上げ低迷最大の原因だと思う。  ただコンテンツが増えただけでは業界に影響を及ぼさないが、悩ましいのはどの界隈もクオリティが上がっていること。  特に女性のルックスレベルは高く、わざわざ女優にこだわらずとも可愛い素人がごまんといるし、あっさり脱ぐ。身近な存在がユーザーを楽しませてくれ、利用もビデオの価格より安いとなれば自然と別方面へ流れていくのも仕方がないのだろう。

素人の方が好まれやすい時代に

 現代の傾向として、手の届かないプロよりも身近に感じる素人の方が好まれやすい。“素人っぽさ”はコンテンツの完成度にも同様のことが求められる、今はそんな時代だ。  ユーザーの選べる範囲が一気に広がったからこそ彼らは散り散りになり、その結果が売り上げ低迷へと繋がっている。
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「違法な無断転載」は業界最大の敵
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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