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“13失点完投”、「開幕投手の格」発言…色々あった元ロッテ投手の現在地

プロ野球の世界は入るだけでも狭き門ながら、引退後にプロ野球に関わることができるのは、ほんの一握りにすぎない。多くの選手は引退後に「セカンドキャリア」を模索する。 ロッテ(オリオンズ〜マリーンズ)で先発ローテーションの一人としてチームを長年支えた園川一美氏は、引退してからコーチを経て、現在スポーツ用品店に勤務している。いち店員として日々奮闘する園川氏に現役時代のエピソードから現在の仕事についてまで、自身の経歴を語ってもらった。
園川一美氏

園川一美氏

もっとも思い出に残っているのは…

——14年の現役生活で、一番思い出深い試合はありますか? 園川一美氏(以下、園川):千葉マリンスタジアムでの引退試合(1999年10月3日)ですね。「もう、マウンドに上がることがないのか」と感慨深い気持ちで投げました。 ——この試合はダイエーホークス戦(※当時)で、9回表にマウンドに上がり3者凡退に抑えていますね。 園川:最後のバッターが柴原(洋)で、結構粘られたんですが三振をとったのはよく覚えています。 ——この年、ホークスはダイエーとして初めて優勝を飾っただけあって強さが際立っていました。 園川:でも僕は、よく抑えた印象があります。特に、吉永(幸一郎)は得意でしたよ。 ——吉永選手といえば、オールスターで4番を任されるほどの強打者ですが。 園川:いや、どこに何を投げても抑えられるという気持ちで対戦していましたね。吉永からは「顔も見たくない」とまで、直接言われましたよ(笑)。

“13失点完投”も糧になった

——園川さんは記録にも記憶にも残る投手で、珍しい記録として13失点しながらも完投したという試合があります。この試合は、どんな思いでマウンドに立っていたんですか? 園川:(野手も含め)色々なミスも重なって大量点を取られたと思うんですが、まだ2年目だったので、任せられた試合は、責任をもって投げようという気持ちでしたね。 ——素人考えだと、集中力が切れることもありそうですが。 園川:それは全くなかったですね。逆に、若手のうちにその経験ができたことで諦めない気持ちを学び、その後のプロ野球人生のメンタルコントロールに役立ちました。
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王監督の「開幕投手の格」発言
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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