更新日:2024年06月27日 00:38
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SNSで話題“カードゲーマーがクサい”問題。「ニオイに耐えかねてわざと負けた」利用者が怒りの告発

 6月上旬、東京都豊島区にあるカードショップ『カードパラダイス池袋本店』は公式のXアカウントで「大会参加者の一部のニオイがきついため、改善が見られなかった場合は今後大会は開催しない」という趣旨の投稿をした。SNSではカードゲーマーのニオイ問題は度々取り沙汰されているが、店側も手をこまねていることが伺える。  そもそも、なぜカードショップでの“スメルハラスメント”は起きやすいのだろうか。『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』(以下、遊戯王)を25年近く愛好し、かつてはカードショップに週3~4日足繁く通っていたという石川厚雄さん(仮名・34歳)に話を聞いた。
遊戯王

画像はイメージです

カードショップはなぜ臭い?

 実際に足を運ぶユーザー視点で、該当ツイートの真偽を尋ねると、「ほぼほぼ臭いです」とキッパリ。その理由として「太っているカードゲーマーが多いことが一番です」と答えつつ、服装に対する意識も影響しているのではないかとの分析も明かしてくれた。 「衣服に気を使っていない人が多く、得てしてポリエステル製などの安価な服を選びがち。ポリエステルは速乾性が高い反面、実は綿やウールよりも雑菌が繁殖しやすい素材であり、適切なお手入れが求められます。  僕が頻繁にカードショップに通っていた時に、遭遇していた“臭い常連さん”たちは、毎回同じ服を着ているんです。同じ服を何着も持っているのではなく、その服くらいしか持っていないのでしょう。  一着を着回すため、その服に雑菌臭がどんどん蓄積される。加えて、服が少ないため、生乾きだろうが同じ服を着てカードショップに来るしかない。雑菌臭と生乾き臭を掛け合わせた“スメハラ服”をまとった客の完成です。スメハラ服を着ている人が少なくないので、カードショップは必然的に臭くなってしまいます」

「換気しにくい環境」と「カードゲーム特有の姿勢」

石川厚雄さん(仮名・34歳)

石川厚雄さん(仮名・34歳)

 カードショップの店内構造も、悪臭を増長させるの原因となっているようだ。 「店内で販売中のカードや、対戦スペースのカードが風で飛んでしまうため、換気として窓を開けることが難しい。また、紫外線もカードの品質保持の敵です。店内には高価なカードが多数陳列されており、カードを劣化から守る観点としても、窓を開けることは避けたい。商業施設内に出店しているカードショップも多いのですが、窓がないスペースがほとんど。店内にニオイが充満してしまっても、“緊急手段”として換気することもできないのです」  さらに石川さんは、カードゲームそれ自体がニオイを生みやすい娯楽であるとも指摘する。 「カードゲームは基本的に、手札を相手に見せないように両手でカードを持ちます。つまり長時間脇を締めた姿勢となるため、脇が徐々に蒸れてニオイの元が生まれやすくなります。カードショップ内で知らない人と対戦した際、腕を伸ばして脇が広がった瞬間に貯め込んだニオイが一気に放たれ、むせかえりそうになった経験もあります」
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仲良くなった人に「注意する勇気がない」
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フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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