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「人間不信になりました」早期退職した44歳男性の後悔。一緒に会社を作るはずが…上司が“まさかの裏切り”

 最近よく目にする企業の早期退職者募集のニュース。業績悪化に伴うものもあれば、先を見据えた前向きな取り組みなどさまざまです。
早期退職

※画像はイメージです

 ただ、いずれにせよ、終身雇用が当たり前の世代にとっては、あまり喜ばしい制度ではありません。今回は、早期退職にまつわるある男性のエピソードです。

他人ごとではなかった「早期退職者募集」

 工業機械メーカーに勤めて20年の白石さん(仮名・44歳)。若い頃は営業一筋で、それなりの評価を受けてきたものの、30代後半から営業成績が頭打ちになり、取引先のサポートを行う部署に異動したそうです。 「私には取りえがあまりありませんが、あえて言うなら”まじめ”なところですかね。営業職はコツコツとできる仕事だったので好きでしたが、異動に対しては異議はありませんでした。私の力不足ですから」  やり甲斐は半減したものの、不平・不満は言わずに頑張っていた白石さん。そんな中、勤続20年以上の従業員を対象にした「早期退職の募集」が発表されたそうです。 「とうとう来たか、という感じでした。営業職を離れてしばらくしたころ、親会社が部品の調達先をベトナムに変更したこともあり、業績も下降気味だったと聞いています。会社としては背に腹は代えられない決断だったのでしょうね」

信頼のおける先輩からの誘い

 今回の「早期退職者募集制度」では、退職金の増額に加え、再就職のあっせんまであるとのことでしたが、白石さんはあまり興味を持てなかったといいます。 「少しだけ心が揺らぎましたが、今さら新天地に出向いてそこでイチから頑張る勇気と体力には自信はありませんね。私は、このまま会社にしがみつくつもりでした」  そんな矢先、入社以来信頼している先輩上司のMさんから思わぬ誘いを受けます。それは、今までの人脈を元にして、新しい工業部品の製造会社を設立するとのことでした。 「Mさんは、会社の中でも主要なメンバーであり、日本だけでなく世界各国に多くの人脈があったため、何の違和感もなくすぐに興味が湧きました」
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希望に満ち溢れた新天地への準備
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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